映画「泥の子と狭い家の物語」(西岡眞博監督)の公開記念舞台あいさつが3日、都内で行われ、主演の織田ひまり(16)と田中美里(45)が登壇した。

ガールズユニットBREAK TIME GIRLSメンバーの織田は今作が映画初出演。織田演じる主人公の家に、祖母の介護に女性が訪れたことから始まる家族の崩壊と再生の物語。

映画初主演について織田は「マネジャーから聞いた時はびっくりし過ぎて、音が止まりました。うれしかった」と振り返り「周りに迷惑をかけるんじゃないかと心配でしたが、みなさんがとても優しくて。ずっとこの場所にいたいと思い、撮影が終わるのがさびしかったです」。

主人公の母親を演じた田中は「ひまりちゃんは堂々としていました。母に反発するシーンでもリアルでした」。作品については「まさに超狭い家で、ぎゅうぎゅう詰めの中で撮影したので、そんな空気感が出ている作品です。家族のあり方、ぎゅうぎゅうの関係から解放を見てほしい」とPR。西岡監督も「ファンタジーな作品なんですが、ドキュメンタリーに作りました。現実なんだと、リアルな話なところを見てほしい」と語った。

舞台あいさつの最後には、初主演の織田に田中から花束が贈呈された。さらに「初めての撮影はこの1回だけ。今後もドキドキの気持ちを大切に、すてきな役者さんになってください」などと書かれたカードも贈られた織田は感激しきり。「ありがとうございます。この映画に出演できたのは感謝しかありません。この作品は第2の家族みたいです」と話した。