日本一面白い学生漫才を決める「大学生M-1グランプリ2022」(早稲田大学放送研究会主催)の決勝が15日、東京・早稲田の早大小野記念講堂で行われた。動画審査、敗者復活などで決勝に残った6組で争われ、「青山学院大学ナショグルお笑い愛好会」所属のコンビ、もぐら大戦争が優勝した。応募総数349組の頂点に立った。

もぐら大戦争は、ともに青学大4年生のボケの加藤大戦争とツッコミのバクダンで結成。

決勝戦のファーストラウンドでは、加藤がさまざまなシチュエーションでファッションショーのランウエーを歩いてボケるところに、バクダンが「気ぃ~抜くな~」とツッコンだ。4人の審査員の400点満点中374点を獲得して首位で通過した。

準優勝の「創価大学落語研究会」の男女コンビ、雨やどりとのファイナルラウンドでは、流行語大賞をネタの設定に取り上げて、大きな笑いを獲得した。

審査員票は2対2と分かれたが、最後に会場の観客たちの審査による1票を獲得して、もぐら大戦争が優勝した。

2人は「ありがとうございます。会場の大きな声援が力になりました」と笑顔。昨年8月の「大学芸会個人戦2022」優勝に次ぐ2冠となり「次は3冠を目指して頑張ります」と、3月16日に決勝が行われるサークルごとの団体戦「NOROSHI」での優勝を誓った。

卒業後の進路については、加藤が「彼次第です」と相方を指さした。バクダンは「僕はやってないのに、加藤はしっかりと就活してるんです」と指摘。加藤は「製薬会社に内定はもらっているんですが、彼次第です」と相方の決断を求めた。

ゲストMCはお笑いコンビ、東京ホテイソンが務めた。

大学生M-1グランプリは、06年には大阪芸大のミルクボーイ(19年M1-グランプリ優勝)、12年には慶大のストレッチーズ(22年ツギクル芸人グランプリ優勝)など、現在プロとして活躍してる漫才コンビが優勝している。