東京・歌舞伎座「二月大歌舞伎」が2日、初日を迎えた。

第1部は、尾上松緑、片岡愛之助、中村七之助らによる「三人吉三巴白浪」。同じ名前を持つ3人の盗賊のきずなと因果を描いた物語。

松緑は「3人でどういう化学反応が起こるか楽しみ」、愛之助は「アウトローな若者の生き方をお客様に楽しんでいただければ」と話している。

七之助は、序幕の「こいつは春から縁起がいいわえ」の名ぜりふで沸かせた。「(河竹)黙阿弥さんの七五調のせりふの美しさに、心情も所作もしっかり乗せることに気を付け、すてきなお話を楽しんでいただきたい」としている。

第2部は「女車引」と、中村富十郎十三回忌追善として上演される「船弁慶」。第3部は、片岡仁左衛門らによる「霊験亀山鉾」。当たり役の演じ納めを意味する一世一代と銘打って、仁左衛門が藤田水右衛門と隠亡の八郎兵衛をつとめる。25日まで。