俳優豊川悦司(60)が3日、東京・新宿ピカデリーで、主演映画「仕掛人・藤枝梅安」(河毛俊作監督)の初日舞台あいさつに出席した。

主人公は、はり医者でありながら、殺しの依頼も引き受けるダークヒーロー。丸刈りで、モダンにも見える着物姿が印象的で、豊川は「画面のトーン、美術、衣装、メークに関するまで、時代劇のリアリティーは順守した上で、どう新しいアプローチができるのかを、各パートが知恵を練りに練って出してきた結果です」と話し「最初のシーンからすーっと梅安の世界に入っていけると思います」と自信を見せた。

片岡愛之助(50)は、毒を塗った吹き矢が仕掛け道具の彦次郎を演じた。「練習しました。コツは回数しかない。繰り返して吹くしかない。(吹き矢は)任せてください。きっと夜店に行くとすごいんじゃないですかね」と笑った。

梅安と彦次郎の関係について、豊川は「ボーイズラブじゃないんですけど、同じにおいをかぎつけている。彦さんが持っている人間性に梅安はひかれている。2人でごはんを食べながらしゃべるシーンがすごくあるんですが、何もない砂漠にポツンと2人の男が座ってしゃべっている感じがすごく好きですね」と言い、愛之助も「一緒に隣にいてくださるとホッとするんです」と振り返った。

ほか、菅野美穂、天海祐希が出演。2部作公開で、第2作は4月7日公開。