俳優横浜流星(26)が9日、東京・明治座で主演舞台「巌流島」(10日から同所)初日前会見を行った。

20年に上演予定だったが、自身の新型コロナ感染によって全公演が中止となっていた。この日は「大変お待たせしました」と力強く語り、「いよいよスタートします。あの時の申し訳ない気持ちだったり、悔しい思いをしっかりと晴らせるように。確実にパワーアップした作品になっていると自信をもって言える。期待して待っていてください」と話した。

作品は、新解釈、新設定による“令和版巌流島”という。宮本武蔵を演じる横浜は「まったく新しい形の巌流島ができた。武蔵と小次郎の関係性は注目して見ていただきたい。やるべきことはやってきたので、役として舞台上で生きるのみだと思っています」。

佐々木小次郎を演じる中村隼人(29)も「いろんな大先輩たちが演じてきた役をどう演じようと思ったが、令和版巌流島の新解釈ということで、佐々木小次郎、宮本武蔵の名を借りた新しい作品ができたと思う」と自信をのぞかせた。

演出の堤幸彦氏は「2人の芝居に対する熱、役に対する情熱、気合が日々力強くなっている。演出家としてこういうドキドキ感、わくわく感はなかなかないことなので大変期待している」。また、「ごちゃごちゃしたものを封印し、ギャグも一切封印したシリアスな人間ドラマ。(武蔵と小次郎が)どう出会って、どういう過程を経て、なぜ対決するのか、上り詰めていく人間ドラマにしたい。本当にシリアスです。意外性を含めて期待してほしい」と話した。