声優・アーティストとして活動する蒼井翔太(35)が18日、両国国技館でライブツアー「蒼井翔太LIVE 2023 WONDER lab. Garden」のファイナル公演を開催した。

地元・福井での凱旋公演をはじめ、愛知、兵庫、東京と全国4都市を巡った今回のライブツアーは、今年アーティストデビュー10周年を迎え、沢山の曲と感謝を伝えたいという気持ちを込めて、観客ひとりひとりを一輪の花に見立てた“Garden”をコンセプトにした。

華やかな庭園を感じさせるような穏やかなBGMが鳴り響く中、ステージが青い光に包まれ、腰元に花を咲かせた白の衣装に身を包んだ蒼井翔太が登場すると、6人のダンサーと息の合ったパフォーマンスでオープニングナンバーの『Virginal』から一気に会場を盛り上げた。

ステージに登場したバイオリニストの美しい旋律とともに「感謝の気持ちを込めて精一杯歌います」とライブに込めた想いを言葉にし、自身が作詞・作曲を手掛けた『ずっと…』でファンへの感謝を全力で届けた。

ライブの中盤、ステージ上に設置された大木の上から登場すると、黄色のオーガンジーが風に揺れる幻想的な衣装を身にまとい、『哀唄』を切なくも伸びやかに歌唱した。続いて力強いロックチューン『HEAVEN!』や、爽やかなピアノのフレーズが印象的な『Melodia』など、幅広い音楽性で観客を魅了した。続くMCで「ステージ上のセットにはお花が咲いていないんです。ぜひ皆さんのペンライトでそれぞれのお花を咲かせてください」と観客に伝え、和風ロックナンバー『零』ではイントロで圧倒的なロングトーンを響かせた。

その後、黒のタイトなジャケットに衣装チェンジをし、昨年自身が実写で出演し話題となった作品、『ポプテピピック TVアニメ-ション作品第二シリーズ』のOPテーマ『PSYCHO:LOGY』を披露した。作品のカオスな世界観を表現したような独特なダンスパフォーマンスが繰り広げられる中、ステージに『ポプテピピック』のキャラクターであるポプ子とピピ美の着ぐるみが登場し、会場をより一層盛り上げた。

本編最後の曲として、今回のツアーを象徴するような楽曲『flower』を披露すると、観客は色とりどりのペンライトを全力で掲げた。蒼井は優しく歌声を響かせ、会場はまるでたくさんの花々が咲き誇る“Garden”のように彩られた。

アンコール中のMCで改めてファンへの感謝を言葉にすると、2017年10月以来、約6年ぶりとなるニューアルバムの制作が決定したことを発表した。

さらにファンクラブイベント開催決定も発表し、会場が喜びに包まれ大きく盛り上がる中、ダブルアンコールで約10年前にリリースしたデビューミニアルバム『ブルーバード』収録の『君のとなりで』を披露し、満員の両国国技館で全21曲を熱唱した。

 

<SET LIST>

1.Virginal

2.Stay With Me!!

3.INVERTED

MC

4.ずっと…

5.秘密のクチヅケ

6.UNLIMITED

ダンサーコーナー

7.哀唄

8.HEAVEN!

9.Melodia

MC

10.MURASAKI

11.零

ダンサーコーナー

12.PSYCHO:LOGY

MC

13.BAD END

14.Existence

15.I am

MC

16.Key to My Heart

17.flower

 

【ENCORE】

18.Harmony

19.give me ハート me

MC

20.Baby Steady GO!!

 

【WENCORE】

21.君のとなりで

 

◆蒼井翔太(あおい・しょうた) 1987年(昭62)8月11日生まれ、福井県出身。声優、歌手、舞台などさまざまな分野で活動中。11年に声優デビュー。「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの美風藍役で注目を集め、多くのアニメ・ゲームに出演。アーティストとしては、16年に自身初となる日本武道館公演を開催した。特技はテニス、ダンス。趣味はタロットカード。174センチ。血液型B型。