中村勘九郎(41)中村七之助(39)が27日、都内で、「陽春花形歌舞伎」(4月1~22日、名古屋・御園座)の取材会を行った。
昼の部は、七之助が7役を演じる「お染の七役」、夜の部は勘九郎が3役を演じる「怪談乳房榎」。いずれも早替わりの演出が見どころで、勘九郎は「早替わり合戦です。自信を持って歌舞伎を楽しんでいただけるよう公演になる」とし、若い世代や歌舞伎が初めてという人に向けて「エンターテインメント性が色濃く出ているので、見た目のインパクトを楽しんで。最初に見ておいて損はないです」と呼び掛けた。
江戸時代の歌舞伎役者の初代中村勘三郎が名古屋出身ということもあり、七之助は「中村屋は名古屋にゆかりのある一家でございますので、御園座で舞台をつとめることを本当にうれしく思っています」と話した。18年に再開場した御園座には2人とも初出演となる。
「-乳房榎」について勘九郎は「父から手取り足取り教わりました」と振り返り、「前回演じたのは6年前です。それから毎月のように舞台に出させていただき、いろいろな経験を積み重ねたことで、1つ1つの役の理解や深さを、より濃く鮮明に描けるのではと思っています」とした。
七之助は、坂東玉三郎から教わった「お染の七役」について「演じ分けが大切だとよく言われました。声ではなく、出てきた時に『この人はこういう人なんだ』と形、フォルムで分かってもらわないといけないと言われましたので、気を付けて演じたいと思います」。
勘九郎の長男勘太郎、次男長三郎の成長ぶりについても語った。2人とも今回の公演にも来るそうで、勘九郎は「バージョンアップしたものを楽しんでほしい」と話し「勘太郎はいろんな本を読んで、いろんなヒントをくれるので頼もしいです。僕の知らないことばっかり知ってる」と笑った。
七之助もおいっ子たちの成長の早さに驚きつつ「これから女形の機会も増えると思うので、(今回のような)いろんなジャンルの女形を見てほしいです。僕も一生懸命やります」と話した。



