2000年代前半に日本テレビ系で放送されたリアリティー番組「マネーの虎」の続編的な位置づけでYouTubeで配信されているチャンネル「令和の虎」で、このほど億超えの史上最高出資額が提示され、ネット上などで話題となっている。
通算387人目の“虎の子”として出演したのはeスポーツチーム「αD」の代表やYouTuberとしても活動する超無課金こと、石田拳智氏(26)。プレゼンしたのはメンズアイドル事務所の設立で、同チャンネル過去最高となる3000万円の投資を希望した。すでに昨年9月に1つ目の5人組男子アイドルグループ、ロゼオセロをデビューさせており「テレビ業界の変化や利権問題もあると思いますが、8~9年後の未来へ向けて、作ったグループがテレビや大きな舞台で活躍できるようにしていきたい」「メンズは未経験の素人にこだわって作っていく」などと熱弁。出資を受けた場合は、この春の2グループ目、夏の3グループ目の結成へ向けた資金として活用すると説明した。
虎側として出演する5人の経営者らからは、1つ目のグループの売上額や、一般人の出演者が多い同チャンネルでインフルエンサーとしても名のある石田氏が出演しようと思った理由などについて質問が飛んだ。石田氏はロゼオセロが現在、月300万円ほどの利益をあげていると明かし「出会った方々と一緒に組織を大きくしていきたいので、僕1人だけがお金を出しても成り立たないビジネスだと思っています」と語った。
加えて自身の経験やコネクション、企画力など持っているものをグループ作りに還元できるとし「働いている人側、経営側、ファン側の3つの視点を持っているので、未来的には強いと思っています」などと説明。その語り口が滑らかで分かりやすかったことから、虎側の1人で、カードゲームなどを扱う店舗を経営するハッピー商店のトモハッピー社長(39)は「聞き入っちゃった」と舌を巻き、同じく虎側の銀座の高級クラブ「Nanae」のオーナーママ、唐沢菜々江氏(48)も「政治家の先生かと思いました」と絶賛した。
その後、プレゼンを受けた虎側の5人がそれぞれの出資額を発表。人材派遣会社、NEXTスタッフサービスの森龍一代表(37)は200万円、FCチャンネルの林尚弘代表(38)と唐沢氏がそれぞれ600万円、トモハッピー社長が満額3000万円、そしてGA technologiesやRENOSYのタイ法人のCEOを務める安藤功一郎氏(41)は「差し支えない程度でお出しさせていただければ」と驚きの無制限出資を提案。さらに同チャンネル主宰で司会を務めるMONOLITH Japanの岩井良明代表(63)も異例の“6人目の虎”として名乗りをあげ、3000万円を提示した。無制限の安藤CEOの出資額を3000万円と見立て、総計1億400万円の過去最高投資額をマークする結果となった。
芸能事務所「イエローキャブ」のオーナーも務める岩井代表は、石田氏のプレゼンに「イエローキャブをやっている僕は心が痛くて。自分がやれていないことばかりで彼の言っていることが刺さる刺さる」と語り、トモハッピー社長も「シンプルにワクワクするし、本当にナンバーワン事務所をつくれるんじゃないかなと。関係性もこれから深めたいと思える人だった」などと語った。
提示額は億超えとなったが、石田氏は希望していた3000万円のみを受け取り「ぜひ(メンバー選考の)合宿や、ライブもクオリティーが高くなっているので見に来ていただきたいです。他の事業とかでもこれいいなと思うものがあれば一緒にやれたらと思います」とあいさつしていた。
「令和の虎」は、出演者が行いたい事業の資金を、虎側の経営者らから出資を受けるべくプレゼンするリアリティー番組。虎が納得して希望額まで出資額が達すれば出資を受けることができ、1円でも希望額に足りない場合、獲得金額はゼロとなるルールのもと行われる。かつて「マネーの虎」に虎として出演していた岩井代表が同番組の復活を願う声などを聞き、18年末にYouTubeチャンネルを設立。登録者数75・4万人を擁する人気チャンネルとなっている。
今回の億超え出資額には視聴者からも驚きの声があがり、チャンネルのコメント欄には「話がうまいな。ばかな俺でもわかるわ」「さすが無課金さん」「これはさすがに神回」「日本の若い逸材を逃さないように頑張ってください!」などといった声が投稿されていた。



