NHKの教育番組「できるかな」の「ノッポさん」として知られる俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ)さんが2022年9月10日に心不全のため都内で死去していたことが10日分かった。88歳だった。

「できるかな」はNHK教育(現NHK・Eテレ)でテレビ放映された幼稚園児や小学校低学年向けの教育、工作番組で、1970年から90年まで約20年間、放送された。チューリップハットをかぶった「ノッポさん」と、着ぐるみの「ゴン太くん」が無言で遊び道具を製作。おしゃべり役のナレーターが2人の行動を解説した。ずっと無言を貫いていたノッポさんが「あーあ、しゃべっちゃった」と初めて口を開いた最終回は、語り草になっている。

関係者によると、亡くなったことを半年以上ふせるよう高見さんが望んでおり、今日5月10日の誕生日にあわせての発表となった。持病などはなく、元気に過ごす中で「風のように旅立った」といい、葬儀は近親者で執り行われたという。