英王室を離脱して2020年に米カリフォルニア州に家族と移住したヘンリー王子(38)が、ロシアのプーチン大統領やトランプ前米大統領に「幼少期のトラウマ」についてインタビューする企画を音楽配信大手スポティファイに売り込んでいたと報じられた。

米大手情報サービス会社ブルームバーグによると、王子はスポティファイで配信する自身のポッドキャスト番組の企画として、世界的に物議を醸している両氏のほか、SNSメタのCEOマーク・ザッカーバーグ氏らをゲストに招き、彼らの生い立ちと幼少期の経験が大人になった今日の自身にどのように影響しているのかなどについてインタビューする企画を思いつき、提案していたという。また、もう一つのアイディアとして、父親であることをテーマにした番組で子供がいないローマ教皇フランシスコにインタビューすることも思いついていたという。

ヘンリー王子とメーガン妃夫妻は20年にスポティファイと2000万ドルと言われる大型契約を結んだものの、この3年間で制作された番組は妃がホストを務めた12エピソードで構成された「アーキタイプス」のシーズン1のみ。王子は自身の番組を作っておらず、「アーキタイプス」のシーズン2も制作されないまま、先日スポティファイとの契約終了が発表された。表向きは両者合意の上とされているが、「契約金に見合う生産性の基準を満たさなかったため」だと伝えられており、事実上の契約打ち切りだと言われている。

そんな王子夫妻を「くそみたいな詐欺師」と激しく非難したスポティファイの幹部は先日、自身のポッドキャストの番組で、契約打ち切りになった王子の番組を手伝うためにズーム会議をしていたことを明かしている。その時の会話の内容は不明だが、ウクライナ侵攻で非難を浴びるプーチン大統領や刑事訴追を受けたトランプ氏へのインタビューの可能性について話をしていたのかもしれない。

超大物へのインタビュー番組が実現しないまま契約が終了していることから、王子が持ち込んだ企画はスポティファイに拒否されたものとみられる。スポティファイも夫妻のオーディオ制作会社アーチウェル・オーディオも、この件に関してコメントは出していない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)