高島礼子(58)が15日、埼玉・川口市のSKIPシティで開幕した「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」でワールドプレミア上映の映画「瞼の転校生」(藤田直哉監督)舞台あいさつで、庶民的な一面を見せた。

同市内の撮影で印象的だったことについて聞かれ、同所にある居酒屋「つぼ八」で撮影が行われたと振り返り「つぼ八が、おいしかったんですよ、本当に! 結構、長く撮っていて、お料理が出てきて、おいしくてね…私にとっては思い出深い」と満面の笑みを浮かべた。

「瞼の転校生」は、若手映像クリエーターの登竜門として知られ今年、20周年を迎えたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭と、SKIPシティの所在地・川口市の市制施行90周年を記念して製作された。20年の同映画祭国内コンペティション短編部門で優秀作品賞を受賞した、藤田直哉監督(32)の長編デビュー作で、オープニング作品に選ばれた。

旅回りの劇団に所属する中学生の裕貴は、公演に合わせて1カ月ごとに転校を繰り返す生活だったが、いつもの転校初日、友だちはいらないと宣言する中で不登校の建と出会い、心が揺らぎ始める。大衆演劇の世界で生きる中学生が、1カ月だけしか通えない学校での出会いと別れを通じて、変わっていく姿を描いた青春ドラマだ。

高島は、裕貴を演じた主演の松藤史恩(15)や友人を演じた葉山さら(17)ら子どもに寄り添い、悩む大人を演じた。「寄り添うというより…私、子がいないんですけど、今の子供たちは、ものすごくしっかりしているなと。自主性があって、親は見守っているだけ。子供を信じて、変な方向に行かないよう見守って、という役でありがたかった」と役どころについて語った。そして「子供と同じ目線で応援してあげて…いちいち、小うるさいことは言わない」と続けた。

一方で「私の娘役の子は今日、いないんですけど。20歳なんですけど、この中学生の子たちに敬語を使っていた。今の子供たちの世界は、それが違和感にない日常生活なのかなと…。この映画の面白いところ」と評した。