先日42歳を迎えたばかりの筆者が、軽いジェネレーションギャップを経験したことを正直に告白する。昨年デビュー40周年を迎えた歌手早見優さん(56)が5日に都内で開催した単独ライブ「YES優YES☆夏色のナンシー祭り2023」を取材させていただく機会に恵まれた。

取材の前に打ち合わせが行われ、当日のサプライズゲストでお笑いタレントの村上ショージさん(68)が登場すると聞かされ、頭の中が「?」で埋め尽くされた。「一体何の関係性が…」「ドラマの共演か?」といろいろ考えていると、村上さんは80年代のフジテレビ系バラエティー番組「オレたちひょうきん族」で流行らせた鉄板ギャグ「何を言う~!早見優!」で有名だという。

早見さんも村上さんも、当然ながら知っているが、その村上さんの必殺ギャグは、正直なところ全く知らなかった。後で調べたところ、派生して生まれた故志村けんさんの「そこまで言う! 早見優! 北天佑! しょうゆ! ラー油! アイラブユ~!」の後半部分「しょうゆ! ラー油! アイラブユ~!」だけが幼少期の記憶として残っていた。早見さんがデビューした「花の82年組」よりも1年前に生まれた42歳のオッサン記者にとっては、痛恨の取材現場となった。

気を取り直して、ライブ前に早見さんへ取材することになった。当然、村上さんのサプライズゲストについても聞くことができた。早見さんは「皆さん、若い世代の人にとっては『何を言う~! 早見優!』がワンワードになっているのが面白くて。ギャグってすごい。ここまで浸透して。別に私とは関係なく、そのワーディングがよかったわけじゃないですか」と解説した。

「何を言う~! 早見優!」の存在は、明石家さんまさんに知らされたという。「さんまさんから聞いたんですよ。当時さんまさんとご一緒することが多くて。ウチの村上のギャグ聞いた? って」。初めて聞かされたときは「え、何が面白いんだろうって思って。その後はそれを『ひょうきん族』でやるってことになって。村上さんが『何を言う』って言うと、後ろの壁を破って私がバーンって『早見優』って言って」とコラボを回想し、当時を懐かしんだ。

記者たるもの、自分で取材したコメントと自身が持ち合わせている知識や知見を織り交ぜて記事を成立させるわけだが、「何を言う~! 早見優!」においては背景を知らなすぎて、「アンコールには『何を言う~! 早見優!』の鉄板ギャグで知られる村上ショージがサプライズで登場」以上に書きようがなかった。記者として、最低限の知識や知見がないと、成り立たないということをあらためて知らされたイベントだった。もっともっと勉強します。