講談師の神田伯山(40)が、昨年10月1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんの軌跡を追うドキュメンタリー映画「アントニオ猪木をさがして」(和田圭介、三原光尋監督、10月6日公開)の劇中で、講談を披露することが17日、分かった。1987年(昭62)10月4日に行われた、猪木さんとマサ斎藤さん(08年に75歳で死去)が死闘を繰り広げた伝説の“巌流島決戦”を講談として書き下ろした。「私に出来ることは講談しかないので、語り継ぐという鎮魂が出来たら幸いです」と思いを語った。
映画は、猪木さんが設立した新日本プロレス創立50周年記念企画で製作される。猪木さんに影響を受け、追い続ける人物が“旅人”として語るドキュメンタリー、ファン視点から描く短編映画、貴重なアーカイブ映像やスチールの3要素で構成される。伯山は激闘の舞台となった山口県下関市の巌流島で「およそ200人の報道陣が2人がリングに上がるのを今か今かと待っている」と声を大にして語り、追悼した。「巌流島にて白いマットに講釈台を置き、張り扇を打ち、四方にかがり火をたき、雨が降ったら一発アウトな中、梅雨の時期に撮りきりました」と撮影を振り返った。
くりぃむしちゅー有田哲平(52)も出演し、02年2月の札幌大会で猪木さんと交わした「猪木問答」、07年に野毛道場から猪木さんのパネルを外して“脱・猪木”宣言をした真意を、新日本の棚橋弘至(46)に問う。安田顕(49)も出演。
◆巌流島決戦 無観客で行われ、午後4時30分に試合開始。午後5時58分、かがり火に点火した後、まきで猪木さんが左目上を切ると、斎藤さんも頭突き7連発で額を割るなど両者とも血まみれ。午後6時半過ぎ、猪木さんがリング下で斎藤さんの頸(けい)動脈を裸絞めで絞り上げると、抵抗していた斎藤さんは動かなくなり、2時間5分14秒の死闘の末、斎藤さんの戦意喪失で猪木さんが勝利。



