山崎賢人(28)が、累計発行部数2500万部超の人気漫画を実写化した映画「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督、24年1月19日公開)に主演し、元陸軍兵・杉元佐一を演じることが29日、分かった。

原作者の野田サトル氏と久保茂昭監督のコメントは、以下の通り。

 

▽野田氏 もう記憶が薄れるほど何年も前から進んでいた実写化の企画ですが原作でご協力して頂いた方たちはもちろん、それ以上の膨大な方たちのおかげでゴールデンカムイの実写化が実現できたことに多大なる感謝と原作者として幸せを感じております。僕は実写関係者の皆さんのゴールデンカムイに対する愛情を肌で感じました。個人的に気になっていたのは小道具なのですがアイヌの民具、衣装は本当にアイヌルーツの伝統工芸の作家の方々が大勢で作ってくださっていますし、杉元の30年式小銃などもどこに出しても恥ずかしくないものです。そして華のあるキャストの皆さま。実際に作品を観てくだされば原作ファンの方たちも実写を愛せるはずだと信じています。ただの原作者としてではなく製作チームの一員としてこの実写をたくさんの方たちに楽しんでいただきたいと願っております。

 

▽久保監督 僕は元々、この原作の大ファンであります。ファンであればこそ、原作へのリスペクトや愛情のこもった作品になることは望めるかもしれないですが、それだけでこの「ゴールデンカムイ」の世界観を表現できるとはみじんも思いませんでしたし、責任とプレッシャーがとても重くのしかかりました。原作が描いている世界をどれだけリアルに伝えられるかスタッフと考え、調べ、足を運び、学びながら1年以上をかけて制作に取り組みました。壮絶な金塊争奪戦の中でそれぞれの役目を全うすべく、時に死闘を繰り広げていく登場人物たちですが、アイヌと関わり、どこか愛らしい日常や表情が垣間見えることで、キャラクターたちの人間味といとおしさが増し、その反面で、より一層金塊争奪戦の緊迫感が増していきます。また、強靱(きょうじん)な意思を持ち、自分たちの文化、信仰を守るべく戦ってきた、かつてない強いアイヌ像をアシリパを通して描いています。地続きにつながっていく人間模様や、壮絶な入れ墨の争奪戦を描くための準備に全てを費やしました。多くの大自然の中での撮影もまさに戦いでもありました。それが研ぎ澄まされた映像となって描かれていると思います。ぜひ、劇場の大画面でアイヌ文化、明治時代、大自然で展開する金塊争奪戦の大スペクタクルの始まりを感じて欲しいです!

※「アシリパ」の「リ」は正しくは「リの小文字」です。