人気漫画「キングダム」を原作とする実写映画シリーズ第5作はシリーズ最大級の「つづく」で幕を閉じる。原作でも屈指の人気を誇る「合従軍編」を描き、物語は次なる大決戦へ向けて動き出す。
紀元前、中国・春秋戦国時代。天下の大将軍を目指す信(山﨑賢人)と、秦国の若き王・嬴政(えいせい、吉沢亮)の前に、趙の宰相・李牧(小栗旬)の策略によって、秦以外の国々が打倒秦を掲げて手を結ぶ「合従軍」が立ちはだかる。
最大の見どころは、やはり圧倒的なアクションだ。大軍勢がぶつかり合う戦場の迫力に加え、信の全身を使ったダイナミックな戦い方は健在。泥くさく、荒々しく、前へ進むしかない若き武将の勢いが画面いっぱいにほとばしる。
戦の恐ろしさを背負って現れる存在として圧倒されるのが秦への深い恨みを抱く趙の猛将・万極だ。山田裕貴のたたずまいはまるで恨みと呪いでできているかのようで、戦が生む憎悪を体現する。物語は大きな決着を迎えるというより、さらに巨大な戦いの入り口へ観客を連れていく。一本の映画としては決着を求めたくなる部分もあるが、そこで終わらないからこそ、次章への期待が膨らむ。【松浦隆司】
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