大沢たかお(55)が29日、都内のTOHOシネマズ日比谷で行われた、プロデューサーを務めた主演映画「沈黙の艦隊」(吉野耕平監督)初日舞台あいさつで、続編の製作を熱望した。冒頭で客席を見渡して「見終わって、楽しんでいただけたと信じてはいるものの、恐らく、この先どうなるんだろ? みたいに思っておられる、その痛い感情も感じている」と口にした。

かわぐちかいじ氏(75)の原作漫画は、1988年(昭63)から96年まで連載され、全32巻に及ぶ長大なものだけに、今作で描ききれるわけはない。大沢は「かわぐち先生が書かれた漫画が、30年で実写化になる。壮大な物語が、ここから船出、始まると我々は思っている。余すところなく映像化できるよう、まず第1弾として作り、喜んでいただければ、どんどん次、次とやっていけるように。何より、ある程度、成績を出さないといけない」と、続編製作のためにも興行的に結果を出す必要性を強調。さらに観客に「いいことはSNSで大丈夫。良くないことは、東宝さんに後で連絡先を教えるので、どれだけでも言ってもらって構わない」と、SNSでの拡散を呼びかけた。

大沢演じる、高性能原子力潜水艦シーバットに核ミサイルを積載し反乱逃亡した艦長・海江田四郎を追う、海自のディーゼル潜水艦たつなみ艦長・深町洋役の玉木宏(43)も「大沢さんもおっしゃったように、ここで終わるのか、というのがあるので」と続編製作を熱望。「僕としても、できることがあれば次ができたらいい、と思いますし。たつなみは家族のように撮影できたのが楽しかった」と笑みを浮かべた。

たつなみのソナーマン南波栄一役のユースケ・サンタマリア(52)は「自分を度外視して、イケてる映画だと思った。確実に2、あります。もっと言おうか…5、スピンオフまで作りますね!」と豪語した。さらに「スピンオフ第1弾は『ソナーマン南波栄一…耳を澄ませば。魚雷2本』」とタイトルまでぶち上げた。

さらに「スピンオフで力を発揮するから」と胸を張った。ユースケは、フジテレビ系連続ドラマから映画化された大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」のスピンオフ映画として、05年5月に公開された「交渉人 真下正義」に主演し、興行収入42億円の大ヒットに導いた実績がある「本編だって、まだまだ始まったばかりだから。5くらい、いきますよね。僕らの年齢が、行く前にやりたい」とアピールした。吉野耕平監督(44)も「スピンオフと聞いて興奮しました」と喜んだ。

◆「沈黙の艦隊」かわぐちかいじ氏が1988年(昭63)から96年まで漫画誌「モーニング」に連載し、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る、同名漫画を、連載から約30年の時を経て実写化。Amazonプライムビデオが日本国内で映像制作をスタートして5年で初めて劇場版映画を製作。日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走るが、実は乗員は無事生存していた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だった。米艦隊所属となったシーバットの艦長に任命されたのが、海上自衛隊一の操艦を誇る海江田であったが、シーバットに核ミサイルを積載し突如、反乱逃亡。理想とする世界の実現を目指し、自らを国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言。海中における、海江田の天才的な戦闘術に、日米が翻弄(ほんろう)され、重大な決断と選択に迫られる物語。