22年の国内最高興行収入(興収)197億円を記録した、アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」(谷口悟朗監督)のヒロイン・ウタの誕生日を祝うイベント「#ウタ誕生祭 2023」が1日、都内の丸の内TOEIで行われた。1年前の同日に同所で行われたのに続き、2回目の開催となった。

22年8月6日の公開から1年2カ月、アフレコからは1年半が経過したが、作品への熱気は、いまだ衰えず、20日からは1カ月限定でアンコール上映も予定されている。世界中が熱狂する歌姫ウタの演技パートを演じた、声優の名塚佳織は「収録していた1年半前は、再上映なんて思ってもいなかった。応援の言葉を頂いたから」と感激。ウタの衣装でもあるスカジャンを。この日も着用し「まさか、こんなに何度も着せていただく機会が来るなんて…うれしい。何度でも着させていただけたら」と喜んだ。

素性を隠したまま発信する歌声は“別次元”と評され、世界中が熱狂するウタは、“令和の歌姫”として知られるAdoが歌唱パート、名塚がボイスキャストを担当した。名塚は「自分の中で育ててきたウタという少女が、自分の中でさらに膨らんでくる。テレビに出させていただき、新たにボイスをいれさせて頂き、より深い思いがあふれてきた。(Adoと)2人で1人の少女を作り上げるのは、思い起こしても難しかったと思う。貴重な経験をさせて頂いたし、一生懸命向き合ったからこそ、輝いて好きになってもらえたのかなと思います」と振り返った。

1年前の「#ウタ誕生祭」は、ウタに憧れる少女・ロミィを演じた新津ちせ(13)が登壇したが、今回はウタの育ての親ゴードンを演じた、声優で俳優の津田健次郎(52)が登壇。津田は「参加できると思っていなかった。劇場版に出られると思っていなかった。(公開から)1年以上たって、参加できるのを、うれしく思う」と喜んだ。

1年前は、高さ約70センチのウタの特大バースデーケーキが話題を呼んだが、今回は劇中でゴードンがウタにパエリアを振る舞っていたエピソードにちなみ、檀上にお祝いのパエリアが登場。名塚は「1年たって、またお誕生日をステージの上でお祝いしていただいて、うれしいですね、本当に。本当にありがとうございます。20日からは再上映。映画館で見て頂けてうれしい。また世界に入ってもらって…。ゴードンにもお祝いして頂いて…またシャンクスに来て頂きたいな。2人のお父さんに囲まれて、お祝いとか…そんな、ぜいたくなこと出来るのかな?」と、来年はシャンクス役の池田秀一の登壇を熱望した。

トークの中で「ゴードンに誕生日募集」という緊急企画も持ち上がった。津田は「こんなの、あるんですか? 考察も加えてね…」と、驚きつつも、まんざらでもない様子だった。そして「中井さんが、津田健次郎になって頂くことが…中井さんの津田健次郎を見てみたい『後で怒られそう。何、言っているんですか?』と怒られそう」などと、ゴードン誕生祭開催のあかつきには、ロロノア・ゾロ役の声優中井和哉の登壇を望んだ。