ジャニーズ事務所の東山紀之(57)井ノ原快彦(47)が2日、都内で会見を行った。会見では社名を「SMILE-UP.」に変更することや、被害者への補償・救済の進捗(しんちょく)状況などを説明したが、質疑応答では質問権をめぐり、一部の記者がもめる一幕もあった。

会見には多数メディアが参加。「1社1問で」「質問は簡潔にお願いします」などと説明を受けた上で多くの人が挙手する中、指名を受けずに地声で質問を続ける記者の姿も見られた。

マイクを通さず質問を投げかけ続ける記者に対し、井ノ原は「落ち着いていきましょう」とコメント。指名後、質問を重ねる別の記者が進行から「1社1問でお願いします」と順番を送られると、「ごめんなさいね」と伝えていた。

指名されていないと訴える記者に対しては、「1社1問」のルールを前提に「さっきご質問されたのを聞いちゃったんですけど…」と申し訳なさそうに答え、会場の空気を和ませるシーンもあった。

同事務所は先月7日の会見でジャニー氏の性加害を認め、被害者に謝罪した。ただ、具体的な被害者救済措置については今後発表するとし、社名も存続させる意向を表明していた。同日以降、所属タレントを広告などに起用する企業が相次いで契約見送りなどを発表。NHKが新規出演依頼を行わない意向を発表するなど、テレビ各局のキャスティングにも影響している。

先月19日、取締役会を開いたジャニーズ事務所は公式サイトを更新し「藤島が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認いたしました」と発表。事務所が新体制となる10月2日に具体的に報告するとしていた。

 

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