元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(66)が4日、フジテレビ系情報番組「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演し、2日に行われたジャニーズ事務所の会見内で明かされた被害者への補償について、私見を述べた。

若狭弁護士は「おとといの会見はアゲンストの風を変えて、信頼回復に向けてのきっかけになるべきところだったが、これからの被害者補償のロードマップ、工程表、タイムテーブル的なものの具体性がほとんどなかった。それだと企業が動くに動けないと思うんですよ」と語った。

さらに「11月から補償の支払いを始めるようなことが発表されていましたけど、もし11月から始めるのだとしたら、すでに被害者補償の枠組み、どういう基準で、どういう人に対してどの程度払うのかっていう大枠が決まっているはず。そうだとすると、被害者救済委員会は元裁判官がやってますから、大枠のもとで当てはめていけば、おそらく今申し出ている人に関して言えば、12月末ぐらいには支払いは完了できると基本的には思う」と続けた。

そして「だとすればそういうところを言って、名乗り出た人、被害者の方にはおいおい対応はするけれど、とは言いながら、まずは12月末までにはちゃんとやります、そういう期限付きでロードマップを示さないと、企業側はついてこれないと思いました」と語った。