水上恒司(24)が8日、東京・丸の内ピカデリーで行われた、福原遥(25)とのダブル主演映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(成田洋一監督)初日舞台あいさつの最後に、この日が1941年(昭16)に日本が真珠湾攻撃を米国に仕掛けて宣戦布告した日だと説明した上で、作品の意義を訴えた。

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は、16年の出版後、TikTok(ティックトック)で話題を呼びシリーズ累計発行部数50万部と大ヒットした、汐見夏衛氏の同名小説の映画化作品。福原は現代から戦時中の1945年(昭20)の日本にタイムスリップする女子高生・加納百合を、水上は百合が出会い、恋をする特攻隊員・佐久間彰を演じた。撮影は4月1日にクランクインし、茨城県など関東近郊で行われ、5月4日にクランクアップした。

水上は、舞台あいさつの最後に「この作品は、2時間で戦争を描こうとした。今日は、日本が真珠湾攻撃を仕掛けた日。人類の戦争史上で、加害者と被害者が、はっきり分かれているというのは、ほとんどないです」と観客に熱く語りかけた。その上で「踏まえた上で、皆さんには今、日本が平和なうちに、両方の立場を冷静に見て頂きながら、この作品をきっかけに戦争をもっと知ろうと思ったり、伝えたいと思ってもらえたら、この時台に作品を世の中に出した意味がある」と訴えた。

福原も「やっと公開したんだなと…話し合ったり、皆さんの力があって出来た作品。こういう事実があったことを、若い方にもたくさん知っていただきたいですし、届けていきたい」と水上に続いた。そして「普段、普通に生活していることが当たり前じゃなく、大切な人とご飯を食べたり、夢を語るのが幸せだと感じた」と、かみしめるように語った。

◆「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」親や学校、全てにイライラして不満ばかりの女子高生・百合(福原遥)はある日、母親とケンカをして家出するが、目が覚めると、そこは1945年、戦時中の日本だった。偶然、通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、その誠実さや優しさにどんどんひかれていくが、彰は特攻隊員で程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だった。