4月からフリーに転身する日本テレビ藤井貴彦アナウンサー(52)が26日放送の同局系「深イイ話 復活2時間SP 有名人の家族は幸せか?」(午後9時)にVTR出演。亡き父昭彦さんとの思い出を初めて語った。

藤井アナが日テレ内定当時を回想。「(父は)全然喜ばなかった。昔はアナウンサー試験、結構厳しかったんですよ。(父から)何も始まってないのに、何喜んでるの?と。今日ぐらいは褒めてくれてもいいじゃないって。心配だったんでしょうね」と語り、その後藤井アナは泣いたという。

さらに入社当時から続けているという日記についても言及した。「あまりに忙しすぎて、自分が何をしているか分からなくなった時、今日何の仕事をしたか、紙に書いておかないと大混乱するということで始めたのが日記ですね」。番組内では藤井アナの日記の一部が公開された。「姿勢が悪い、自分の位置など考えず、一生懸命にやること」などと、左利きで書き込まれていた。

その日記には2002年、入社9年目の31歳の時に亡くなった父昭彦さんのことも書いてあった。「今までずっと働いてきて、退職金で屋根を直したいと言っていた。お父さんの人生は楽しかったの? 幸せだったの?」と読み上げた。父とは「性格が結構違ったので、あんまり合わなかった。アドバイスもらっても、スッと受け入れられるものじゃなかった。違うながらも父親はリスペクトしてましたけどね」と当時を回想した。

藤井アナのフリー転身の決断を支えてくれたのは、亡き父の存在だという。「私は父親が58歳で亡くなっていて。父親の亡くなった年齢を目印に生きてきたんですね」と切り出した。続けて「父親はがんで亡くなって。最期、家で亡くなったんですけど、死ぬのは怖くないと。だけど、みんなとお別れするのが寂しいと。初めて父親が寂しそうに話しているのを見ましたね。どちらかというとソリが合わなかったんですけど。父親もそんなこと言うんだ」と打ち明けた。

その後、場面が切り替わり、羽鳥の会食シーンが映し出される。数年たって、父の同僚から「みんなにあなたのことを自慢していた。米俵の中の一粒の確率なんだ。うちの息子はアナウンサーに受かったんだ」と父が同僚に息子を自慢していたという話を聞かされたことを羽鳥に打ち明けた。「今考えると、人生を一番逆算していた時期だと思うんですよ、父親にとっては。もう少ない日数だから。だから自分の思いをあまりソリの合わなかった長男にも伝えておこうかなと思ったんじゃないですかね。だからこそ、父親があの時した逆算を、まだ私が余裕あるうちにやれるのであればやりたいって思いました」としみじみと語った。

藤井アナは1月22日、自身がメインキャスターを務める、帯ニュース番組「news every.」(月~金曜午後3時50分)午後6時台のニュース後、全国ネット枠終了直前に自身のフリー転身について視聴者へ報告。「一社員の身の振り方など、テレビでお伝えしなくても良いと思いますが」と前置きした上で「フリーなんて調子乗るな。羽鳥さんみたいにうまくいくわけない、と思われていることと思っています。安心してください、私もそう思っています」と自虐で笑わせつつも「個人的には前途多難ですが、冷えた言葉も少し温めて、皆さんにお届けする一手間だけはこれからも忘れずに、続けて行きたいと思います」とした。