タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校110期生39人の卒業式が1日、兵庫県宝塚市の同校で行われた。コロナ禍以来、生での校歌斉唱などは控えられていたが、今年は106期以来、4年ぶりに講堂内で生徒が合唱。恒例の予科生から卒業する本科生への「ブーケ渡し」は、105期以来、5年ぶりに復活する。

110期生はコロナ禍にあった22年4月、競争率17・3倍の難関を突破して入学。2年に及び歌、ダンス、演劇などを学んできた。

1年目だった予科生時代は新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン授業も経験したが、コロナ禍も明けた後は、オンラインでの授業もなくなり、仲間と励まし合い、レッスンに励んできた。

首席で、小林一三賞を受賞した田良結芽(たら・ゆめ)さん(山口市)は、卒業生総代を務めた。

式典は君が代斉唱に始まり、中西達也校長が式辞を述べ、「ようやくこのような形で執り行え、うれしく思います」と、コロナ禍明けての式典開催を喜んだ。昨年秋の宙組団員急死を受け「昨年秋、歌劇団で心痛める事態が発生しました」と触れた上で、「皆さん、集中できない状態でしたが、日々研さんを重ね、2月の文化祭は充実したものでした」とねぎらった。

続いて、宝塚歌劇団と兼任する村上浩爾理事長が祝辞。村上理事長も「昨年秋、歌劇団においてたいへん痛ましい事が起こりました。そのような中でも皆さん(授業に)励んでくださいまいした」などと、卒業生をたたえた。

劇団OGの未沙のえる宝友会会長は祝辞で「礼儀作法、感謝の気持ちを忘れない、先輩を敬う。この3つを100年以上、先輩たちは脈々と受け継いできました。皆さんも正しく伝えていってほしい」とエールを送った。

110期生は同日午後以降、宝塚歌劇団で入団式に臨み、劇団へ入団。3月30日に宝塚大劇場で開幕する月組公演で初舞台を踏む。