タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校110期生39人の卒業式が1日、兵庫県宝塚市の同校で行われ、式典終了後、成績上位の代表4人が取材に応じた。

総代を務めた田良結芽(たら・ゆめ)さん(山口市)は娘役志望で、あこがれの先輩は、花組娘役の音くり寿と言い、歌が好き。「受験生の頃からあこがれていた舞台に立てると思うと、期待で胸がいっぱい。舞台に彩りを添えられるような娘役になりたい」と笑顔で語った。

男役志望の工藤すず奈さん(東京都西東京市)は、花組トップ柚香光にあこがれ「お客さまを包み込めるような温かみのある男役に。踊ることが大好きなので、体全身を使って感動とエネルギーをお届けしたい」と目を輝かせた。

山本ゆりさん(岡山市)も男役志望で、あこがれは星組トップ礼真琴、元雪組スター和希そら。「暗い夜空に輝く星々のように、どこにいても輝けるのようになりたい」と話した。

ダンスが得意と言い、男役志望の中村心花(みはな)さん(奈良県大和高田市)は「太陽のようなエネルギーあふれる踊り、体を使ってお客さまにいろんな感情をお届けしたい」。熱い思いを語った。

110期生が入団する宝塚歌劇団では、昨秋の団員急死以降、改革、風土改善が進められており、この日の式典でも、村上浩爾理事長が、劇団内部での相談窓口を新たに設けたと説明していた。

これらにまつわる質問もあったが、卒業生の晴れの日とあって、音楽学校職員が昨秋来の事案にまつわる質問は制止。それでも、広義的に「劇団への思い」を問われると、工藤さんは「まずは学校での日々を大切にして、私が憧れ続けていた、あの輝く舞台に立てることを一番に考えて、これからもまっすぐに取り組んで参りたい」。山本さんも「舞台に立たれている憧れの先輩から、目の前で学べる機会を大事にしたい」と、しっかり前を見すえ、決意を口にしていた。

110期生はコロナ禍にあった22年4月、競争率17・3倍の難関を突破して入学。2年に及び歌、ダンス、演劇などを学んできた。卒業式を終えた後は、塚歌劇団で入団式に臨み、正式に入団。3月30日に宝塚大劇場で開幕する月組公演で初舞台を踏む。