昨年亡くなった市川猿翁さんが86年に初演したスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」が10日、東京・新橋演舞場での公演で、通算上演回数1000回目を迎えた。
カーテンコールでは1000回を祝う大きなボードが登場、猿翁さんの孫で主演市川團子(20)は「この作品は私が初舞台を務めた作品で本当に大好きな作品です。1000回という節目に出演させていただき、本当に光栄です。祖父が作った『ヤマトタケル』がこれからも皆さまに愛されて、1500回、2000回、3000回と上演されますよう、心より願っております。私も精進を重ねてまいります」とあいさつした。
猿翁さんの長男市川中車(58)は「哲学者梅原猛先生が父のために書き下ろしたこの『ヤマトタケル』、初演のころはまさか、1000回の上演を重ねるとは両人も思っていなかったと思います。きっと泉下の両人もとても喜び、“天翔ける”天から見守っていると思います」と、主人公のせりふを引き合いにあいさつした。
また、29年ぶりに同作に出演した中村錦之助、1000回すべてに出演している市川門之助もあいさつし、大きな拍手を受けた。
「ヤマトタケル」は1986年(昭61)2月4日に初日の幕が開いた。日本神話の日本武尊の伝説を元にした作品で、スーパー歌舞伎の1作目でもある。



