タレントの浜村淳(89)がパーソナリティーを務めるMBSラジオ「ありがとう浜村淳です」(月~金曜午前8時)が29日、平日放送の最終回を迎え、50年の歴史に幕を閉じた。
浜村は番組冒頭、これまでに1万人以上のゲストが同番組に出演したと紹介。女優の広瀬すずや中条あやみ、上白石萌音、萌歌姉妹の名前を挙げ「新人のうちに、この番組にゲストとして出たことがきっかけでグングン売れ出した。そのことは縁起が良いというか、私は1つの誇りと思っている」と胸を張った。
その後は、いつものように放送開始前に2時間かけて収集した新聞情報を披露。ダウンタウン松本人志と文芸春秋の第1回口頭弁論やSmile-up.(旧ジャニーズ事務所)の旧事務所スタッフ2名による性加害、小林製薬の「紅こうじ」を使った機能性表示食品のサプリメントによる健康被害などに触れた。
番組中盤では、映画「あまろっく」(4月19日公開)に出演する笑福亭鶴瓶へのインタビューを放送。鶴瓶から「映画撮らないんですか」と聞かれ、「あんな重労働、神経は使うわ、あらゆる面に監督は気配らないかんでしょ。希望は持ってましたよ。でも、実際やったことはないですね。出たことは、しょっちゅうですけど」と話した。
落語家・桂文枝や長らく番組で相手役を務めた鈴木美智子、映画監督の山田洋次監督からのメッセージも寄せられ、「素晴らしいお声としゃべり方で、長い間ご苦労さまでした」などと労われた。
最後は新番組「浜村淳の歌の宝石箱」(4月7日スタート、日曜午前5時30分)の放送開始こそアピールしたものの、今後も土曜朝に放送されている「ありがとう浜村淳です土曜日です」(土曜午前8時)は継続するからか、番組に関する感想などはなし。リスナーからのメッセージを淡々と読み上げて終了した。
なお、後継番組については、フリーアナウンサーの山本浩之アナ(62)がパーソナリティーを務める「ヤマヒロのぴかッとモーニング」が4月1日にスタートする。