日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜午後5時30分)の新メンバーに立川晴の輔(51)が就任した。7日放送の同番組内で発表された。3月末で勇退した林家木久扇(86)の後任。落語立川流のレギュラーメンバー就任は、初代司会者・立川談志以来、55年ぶりとなる。
初収録後にはお披露目会見も行われ、晴の輔が意気込みなどを語った。声がかかった時の心境について、晴の輔は「ただただ驚きました。(BS日テレ『笑点 特大号』内の)『若手大喜利』はやらせていただいていたんですけども、木久扇師匠の席は自分ではないと思っていたので、本当に驚きました」と語り、林家たい平から「じゃあ、宮治の席だったら大丈夫だった?」と問われると「いや(笑い)、席がひとつ増えないかなとはずっと思っていました」と応じて笑わせた。
レギュラーメンバーとしてこなした初収録の感想については「もう覚えていないですね。なんだかずっと顔が引きつっていたと思うんですけど、気づいたら終わっていたぐらいです」。またも、たい平が「でも、好楽師匠も隣でずっと引きつっていたよ」と重ね、笑いを誘った。晴の輔は「今回は初回だったので、本当にメンバーの皆さんが僕なんかに花を持たせてくださって優しく包んでいただきました。これから自分なりの個性を出してやっていければと思いますので、ひとつよろしくお願い致します」と締めた。
各メンバーもエールを送った。司会の春風亭昇太は「僕は彼が前座の頃から知っているので、ここに一緒に並んでいるのがとても僕は不思議な気はしているんですけど、昔からハツラツとした人だったので、他のメンバーとは違う風を起こしてくれるんじゃないかなと感じました」と期待を込めた。
三遊亭好楽も「いや、つくづく思いましたね。やっと私と晴の輔の時代がやってきたと(笑い)。若手大喜利の司会をよくやっていたのですが、この人(晴の輔)はスベったことがないんですよ。だから本当に天才だなと思った」と語り「やっぱりメンバーに選ばれるわけですね。そして、私の隣に座ってくれて心強い。左(宮治)が邪魔ですね(笑い)」と笑わせた。
三遊亭小遊三は「聞いたら若手大喜利を10年やっていたと言うんですよ。そこで技を磨いていたから今回の収録でも安定した力で笑いを取っていましたよね。『笑点』という大きな川が流れていて、そこへ新しい風が吹いてきたので、ますますこの番組は良くなっていくと思います」。
林家たい平は「晴の輔さんっていうキャラクターが入ることによって、僕たちにもどんな化学変化が起きるか楽しみ。新たな自分のポジションを確立していって欲しいと思っています。大先輩たちがいたときから少しずつ変わって、一之輔さん、宮治さん、さらに、晴の輔さんが入ることによって、若いこれからの時代にどうやって『笑点』が変わっていくかっていうのを中で見られる幸せを感じております」とした。
春風亭一之輔は「もう何年も先輩の兄さんなんですけど、所属協会が違うのでたぶん6年ぶりぐらいにお会いしたんですけどね、やっぱり若々しいですよね」と印象を口にし「また、立川流っていうのはほんとにヤバイ組織なんです(笑い)。でも、その中でもスマートな芸風を見せてくださる兄さんですね。落語を知らないけど『笑点』を見ている人ってたくさんいると思うのですが、いろんなはなし家がいるんだなとか流派があってしのぎを削っているんだなってことをわかって頂けたら、その窓口になって我々頑張っていけたらなと思っております」。
桂宮治は「多分この中で一番長く兄さんと一緒に若手大喜利をやらせていただいていたので、ポジション争いというか勝負みたいなところがあったんですけど、『笑点』の先輩方に教えてもらったのは、メンバーはファミリーだよって。みんなでパスを回しながらひとつの番組を作っていくんだよってのを教わってきたので、1人の戦いではなく、もっと家族になれるように1日も早く頑張っていきたいなと思っています」と意気込んだ。続けて「もうひとつは、若手大喜利から来ると、今まで仲間だった人たちが仲間ではない感じになっていきます。何かはわからないですけど、冷たい目線にも頑張って耐えてください」と語って笑わせた。
座布団運びの山田隆夫は「昔、立川談志師匠が、ちびっこ大喜利に出演していた私をかわいがってくれていました。談志師匠に『笑点』に出られるように頑張ってねって応援してもらった私が今度はあなたに頑張ってください、という言葉を贈らせて頂きます」と話した。
さらに新メンバー発表の先導役を務めた林家木久扇もコメントし「彼と話したときに、立川談志の命日と晴の輔が生まれた日(11月21日)が重なっていて、『笑点』のメンバーに選ばれたのは、談志師匠のお導きなのではと言っていて、びっくりした。『笑点』では、私の足跡をたどることはしないで自分の感性で、焦らず、緊張せずに、だんだんと自分の芸風を浸透させていって欲しい」とメッセージを送っていた。
番組では新メンバー登場を心待ちにするメンバーからのあいさつから始まった。司会の春風亭昇太が「それでは早速、新メンバーの方に登場して頂きましょう! お願いします!」と声をかけると、勇退したはずの木久扇が登場するサプライズ。「どうも新メンバーの木久扇です」とボケ、メンバー全員から総ツッコミを浴びた。「自分から新メンバーを紹介したい」という思いで出演したといい、晴の輔を紹介した。
晴の輔はBS日テレ「笑点 特大号」の若手大喜利コーナーで活躍しており、2019年には三遊亭円楽の代演として「笑点」にも出演したことがある。これで「笑点」メンバーは、晴の輔と司会の昇太をはじめ、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、林家たい平、桂宮治、春風亭一之輔、座布団運びの山田隆夫の布陣に。東京・江戸落語界に分かれている4つの団体、落語協会、落語芸術協会、落語立川流(立川流)、五代目円楽一門会(円楽党)の全ての落語家がそろう史上初の構成となる。
笑点では一昨年加わった桂宮治、昨年の一之輔に続き3年連続での新メンバー加入で、若返りが進んでいる。
◆立川晴の輔(たてかわ・はれのすけ)1972年(昭47)11月21日、神戸市出身。岡山・作陽から東農大農学部卒。97年に立川志の輔に入門。志の吉を拝名。03年に二ツ目昇進。13年に真打へ昇進し、志の吉から晴の輔へ改名。19年には休養した六代目三遊亭円楽の助っ人として「笑点」レギュラー大喜利にも出演した。BS日テレ「笑点 特大号」(火曜午後8時)の「若手大喜利」、ニッポン放送「週刊なるほど!ニッポン」(日曜午前4時50分)に出演中。



