スターダストプロモーション所属の男性アーティスト集団の特集連載「月刊EBiDAN図鑑」。今月は、6月で結成10周年を迎える田中雅功(がく、22)と高田彪我(ひょうが、22)のフォークデュオ「さくらしめじ」。
15日には配信シングル「大好きだったあの子を嫌いになって」をリリース。6月15日には10周年ライブを開催する。これまでの道のりと、これからを聞いた。【望月千草】
◇ ◇ ◇
フレンドリーな田中と、人見知りな高田。結成時は12歳の中学1年生。ギター片手に路上ライブから経験を積んだ。高田は「世間知らずもいいとこでした。いっぱい怒られてようやく1人の人間になれた」と回顧。田中は「めでたいことだけど、あくまで10年。次を考える1年になってます」と地に足を着ける。
「反省ばかり」の10年。苦い記憶として挙げたのが結成2年目でのラジオ出演。高田が“MC強化期間”と銘打ち進行役に挑むも「何もしゃべらず、告知も紙に書いてあることを言うだけ。車の中での反省会は修羅場。怒られて何も言わなくなっている僕を雅功が弁明してくれた」(高田)「そんなのばっかりです(笑い)」(田中)。
田中がリードするようにツッコミを入れたりフォローしたり、コントのよう。タイプが違うからこそ、互いの成長につながった。
ともに小学校高学年でギターを始めた。高田はテレビで見たお笑いコンビどぶろっく、田中はラジオで耳にしたロックバンド「クリープハイプ」の音楽に心奪われ、ギターを手に取った。
「EBiDAN」でも音楽業界の中でも、20代フォークデュオは異色の存在。駆け出し当時、足を運ぶのはダンススタジオではなくレコーディングのブース。「2人でずっとこぢんまり歌ってました」(田中)。
形を変えてみようと思ったことは? との問いには、虚をつかれた表情のように顔を見合わせた。「理想的な形です。僕は人見知りが激しいので4人以上は厳しい(笑い)」(高田)「弾き語りで2人でやるのも、アコースティックっぽいのも好き。自分たちがやりたい音楽をやれてます。移動もタクシー1台で済む(笑い)」(田中)。バンドサウンドから柔らかな音色まで、多様に変わる楽曲のように、軽やかに自在に音楽を届けてきた。「ギターがあればどこでも歌える。去年はカフェとかバーをまわったりして。(距離感の)近い生の音を大切にできる音楽が強み」(田中)。
今もこの先も、ポジティブな未来を描く。「次の10年が見えるライブにしたい。センチメンタルな感じにはしたくない。将来的には『モンスターバッシュ』とか、ロックフェスのトリができるくらいのアーティストになりたいです」(田中)「『名探偵コナン』の映画主題歌とか。スピッツさん、aikoさん、さくらしめじって言えるほどの長寿でありたいし、親しまれたい」(高田)。
2人だけだからこそ、できる音楽を届けていく。
◆さくらしめじ 14年6月14日に結成。同年11月「いくじなし/きのうのゆめ」でCDデビュー。15年7月に全国47都道府県ライブを開催。グループ名には「スタジオの隅っこにいた2人がすくすく育つように」という意味が込められている。ファンの呼称はきのこりあん。
◆田中雅功(たなか・がく)2002年(平14)1月24日生まれ、東京都出身。髪形はクリープハイプのボーカル&ギターの尾崎世界観をリスペクトし、マッシュスタイル。A型。
◆高田彪我(たかだ・ひょうが)2001年(平13)10月23日生まれ、東京都出身。俳優業では、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に早坂悠人役で出演。A型。



