共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が13日(日本時間14日)に、アメリカ東部ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で演説中に銃撃された。右耳を撃たれ流血したが、命に別条はない。地元の報道によると、隣接する建物の屋上からライフル銃で発砲されたという。

暴力は絶対に許されるものではない。政治の世界だけでなく、芸能界でも過去に衝撃的な襲撃事件が数多く起きてる。

▼鶴田浩二襲撃事件 当時38歳だった1953年(昭28)1月6日に、大阪市内での正月公演で老舗旅館に宿泊していた際に襲撃され、ウイスキー瓶やれんがで殴られ、重傷を負った。興行をめぐるトラブルなど理由で襲われた、といわれる。複数の暴力団組員が逮捕、起訴された。

▼こまどり姉妹殺人未遂事件 66年5月9日、鳥取県倉吉市内で、人気絶頂の双子姉妹のショーが行われた。妹の並木葉子さん(当時28)が花束を持って舞台に近寄って来た男性に、刃渡り25センチの刺し身包丁で左脇腹を刺され重傷を負った。犯人は18歳の青年で、実は姉の栄子さんにストーカー行為を行っていた。葉子さんが花束を受け取ろうとして、刺された。青年は後に自殺した。

▼美空ひばり塩酸事件 57年1月13日、東京・浅草国際劇場での正月公演千秋楽。舞台に突然上がってきた少女が、舞台袖に待機していたひばりさん(当時19)に向かって塩酸の入った瓶を投げつけた。塩酸が飛び散り、ひばりさんは左頬にやけどを負った。ドーランを塗っていたため、軽傷で済んだ。少女は山形県米沢市生まれの19歳。熱烈なファンだったが、同い年でありながら、境遇の違いへの嫉妬心が動機とされた。

▼松田聖子殴打事件 83年3月28日、沖縄県内でのコンサート中盤で起きた。聖子(当時21)が「渚のバルコニー」を歌唱中に、男が突然ステージに上がり、約40センチの鉄パイプで、頭部などを数回殴りつけた。聖子はすぐに病院に運ばれた。打撲と裂傷を負った。男は埼玉在住の19歳で、取り調べに対し「聖子を殴れば有名になれると思った」と供述した。

▼伊丹十三襲撃事件 当時59歳だった92年5月22日、都内の自宅近くで刃物を持った複数の男に襲われ、顔や腕などに全治3カ月の重傷を負った。監督した映画「ミンボーの女」の公開直後だった。暴力団による「民事介入暴力」をテーマにした映画で、妻の宮本信子が女性弁護士役を演じた。暴力団員5人が逮捕、起訴された。

▼AKB48握手会傷害事件 14年5月25日、岩手県滝沢市で開催されたアイドルグループAKB48の握手会で事件は起きた。ノコギリを持った男が、当時メンバーだった川栄李奈と入山杏奈、男性スタッフを切りつけた。3人は骨折や裂傷を負い、病院で縫合手術を受けた。犯人は青森県十和田市に住む24歳の男性で、仕事を解雇されたばかりで不満を募らせていた。翌2月に懲役6年が確定した。【笹森文彦】