歌手で俳優の福山雅治(56)が5日放送のNHKクローズアップ現代(月~水曜午後7時30分)に出演。「クスノキ」の歌詞について語った。

長崎県出身の福山。被爆80年の今年、長崎平和祈念式典で小学生たちによって2014年に発売した「クスノキ」が歌われることになった。「クスノキ」のモチーフになったのは原爆で焼かれながらも2カ月後、再び芽吹き、希望と平和の象徴となった被爆樹木だという。

「クスノキ」の、「我が魂は この土に根差し」という歌詞について福山は「『我が魂は』っていう始まりは、ず~っとあったんです。だけど、その『我が魂』は何だっていうのが、ず~っと分かんなかったんですよ」と打ち明けた。

そして、2011年、同局のスペシャル番組でナビゲーターとして世界中のさまざまな命に触れ合った経験が「大きいと思います。絶滅にひんした生き物たちに出会ったことによって、命の多彩さ、たくましさ。それを見た時に、やっぱり地球に生かされている、自然に生かされているっていう、この立てつけ、立ち位置を間違っちゃいけないな。そこで、その『我が魂は』から『この土に根差し』になった瞬間に、あっ、これは被爆樹木が語っている歌にすれば歌にできるかもってなって。『我が魂』を人間ではなく樹木に置き換えたことで一気に書けたのはありました」と語った。

そして歌詞の「人々の営み 喜び かなしみをただ見届ける」「風 雨を ただ浴びて ただ受けて ただ空を目指す」について桑子真帆アナウンサーが「この『ただ』って…そのクスノキって、声を上げて、何かね平和を訴えるとかっていうことはもちろんできない。何かそこにただいる、このたくましさ、偉大さも受け取ったような感じがして」と話した。

すると福山は「人間が起こす、いいことも悪いことも含めて、全部見てきたんだろうなって思ったんですよね。そして、この主役である被爆樹木のクスノキは、そこから一歩も動くことができませんから。ただ、そこに立ち続けるしかない。そこで生き続けるしかない。そのありように、やっぱり畏怖の念を感じていて」と明かした。