米女優アンジェリーナ・ジョリー(50)が21日、スペインで開催中の第73回サン・セバスティアン国際映画祭に出席し、「私は自分の国を愛していますが、今は自分の国を認識できない」と述べ、米国の政治情勢について率直に語った。
「私は常に国際的な生活を送ってきた。家族も国際色豊かです」と話し、2019年に離婚した俳優ブラッド・ピットとの間にカンボジア、ベトナム、エチオピアから養子に迎えた子どもたちについて言及。そして、多様化や移民を排除する米政府の政策をやんわりと批判した。
さらに、「個人的な表現や自由を分断したり、制限したりすることは、どんなことであれ、どこであれ、非常に危険だと思う。今は非常に深刻な時代なので、軽々しく発言しないように注意しなければならない」などと話し、言論の自由が脅かされていることにも危機感を示した。
米国ではトランプ政権が政権や大統領への批判的な意見や発言に対して取り締まりを強めており、先日は米ABCテレビの人気トーク番組の司会者ジミー・キンメルが保守活動家チャーリー・カーク氏の射殺事件を巡る発言が原因で、連邦通信委員会からの圧力を受けて無期限で番組中止に追い込まれている。
米国の著名人の間では、第2次トランプ政権の誕生以降、米国を離れる動きが活発となっており、ジョリーも末っ子の双子が来年成人を迎えるのを機に、ロサンゼルスを離れて海外移住する計画だと報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)



