俳優舘ひろし(75)が18日、石川県輪島市で、同市などで撮影した主演映画「港のひかり」(藤井道人監督、11月14日公開)の「ジャパンプレミアin輪島~能登に元気を~」に出席した。

国内外で初お披露目となる試写会。舘は「本当にこのプレミア試写会は輪島でやりたかったんです。実現できて、本当に良かったです」と感慨を語った。笹野高史は「ここで最初に上映しようと言った舘さんが、かっこええなあと思いました。そうだ、そうだと賛同しました」と喜んだ。

23年11~12月に撮影され、クランクアップ9日後の24年元日に能登半島地震が発生した。映画には震災前の町並みや港の風景が映っており、舘は「震災前の美しい風景が映っています」と呼びかけた。

元ヤクザで漁師になった主人公と少年の交流を描いた作品。成長後の青年を演じた眞栄田郷敦は、舘との共演について「僕の価値観は本当に変わりましたね。男としても役者としてもいろんなことを学ばせていただいた。言葉以上に主演はこうあるべきと背中で見せていただいた。気配り、優しさ、ユーモア、本当にすてきな方だなとあらためて思いました」と言うと、舘は「ありがとうございます」と照れた。

少年役を演じた尾上眞秀は、実写映画初出演。「(カメラマンの木村)大作さんと藤井さんが攻防してておもしろくて、スタッフの皆さんとも関われておもしろかったです」と明かした。

黒島結菜は、青年の婚約者役で「舘さんからこの映画からかける思いを聞きました」と、撮影の合間のことを振り返った。

現役やくざを演じた斎藤工は、眉毛を剃り落とした風貌を作り挙げた。「藤井作品で大作さんと、舘さんと、そういう現場に立ち会うには食らいついていくしかない、と。剃った後に生えてこない場合もある、と聞いた。でもその先の仕事を一切考えない瞬間でした」と充実感を語った。