宝塚歌劇団雪組トップ朝美絢が1日、兵庫・宝塚大劇場で「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」「Prayer~祈り~」の初日を迎えた。

ミュージカル・ロマン「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」は作・演出、生田大和氏、作曲、フランク・ワイルドホーン氏。級友たちからひそかにボー・ブランメル(美しきブランメル)とあだ名された美貌とファッション・センスで、18世紀末のイギリス階級社会を駆け上がり、今も“ダンディズムの祖”といわれるジョージ・ブランメルを演じた。

タイトルの副題は“美しすぎた男”。公演に先立ち行われた取材会では、“美しすぎた男”を演じることに「美しさを求めたばかりに、美し“すぎた”という過去形の部分がすごくカギになっているなと思っていますので、そこを大切に。社交界に平民から上り詰めた人物というところの芯にある熱い部分と、なぜ、それが生まれたのか。なぜ、野心が生まれたのかという部分を大切に演じたい」と話していたが、社交界を上り詰めた男の野心と反骨心、権威に対する批判、ダンディズムの祖といわれる衣装の着こなし、そして、今作をもって宝塚を退団するトップ娘役夢白あや演じるハリエットとの道ならぬ恋で破滅していくさまを多彩に演じた。

作・演出、中村一徳氏による「Prayer~祈り~」は、世界各地の祈りの声を受け、さまざまな想いが込められた歌と踊りを通して“祈り”をささげ、世界、人々の幸福を願う、幻想的かつ祝祭的なショー作品。

プロローグでは太陽神に扮(ふん)して登場。公演前に「みんなを照らしていきたい」と話していたとおり、力強く雪組を引っ張った。「乙女の祈り」のパートでジャズに合わせて華麗なダンスを見せたかと思えば、「舟歌」のパートでは一転、ソーラン節のような迫力のある動きで魅了した。フィナーレでは「久しぶり」だという黒燕尾姿や、夢白との“ラスト”デュエットダンスを披露した。

宝塚は12月14日まで、東京宝塚劇場は26年1月10日~2月22日。