北川景子(39)が27日、東京・丸の内ピカデリーで行われた4年ぶりの主演映画「ナイトフラワー」(内田英治監督、28日公開)公開前夜祭イベントに登壇。劇中で子どもを演じた渡瀬結美と加藤侑大がサプライズでお祝いに駆けつけ、渡瀬が手紙を朗読すると、感激した。

「ナイトフラワー」は、原案・脚本も手がけた内田英治監督(54)が、21年の日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作「ミッドナイトスワン」の脚本執筆時に着想した「真夜中シリーズ」第2弾と位置付けた作品。21年「ファーストラヴ」以来4年ぶりの主演映画となった北川は、借金取りに追われて東京へ逃げ、昼はパート、夜はスナックで働く中、2人の子供の夢をかなえるためにドラッグの売人になることを決意するシングルマザー永島夏希、渡瀬が娘の小春、加藤が息子の小太郎を演じた。

北川は、渡瀬の朗読を聞き入った。

「初めての演技と関西弁で分からないことばかり。カチンコチンに緊張して、顔合わせに行ったことを覚えています。夏希は、ずっと本当のママのように接してくれたり、肩に手を当ててくれました。夜、2人きりの食卓で、小春が作ったオムライスを食べるシーンは独り占めできてうれしかった。私の大切なな宝物…一生大事にする、優しくて格好良い夏希ママは私の憧れです」

北川は「いやぁ…本当に、何てしっかりしているんだろう」と、思わず息をのんだ。ちょうど1年前の撮影以来の再会で「作ってくれた料理を食べるシーンで、私は涙ぐむ予定はなかったんですけど、感情が込み上げて。結美ちゃんと侑大くんと一緒にやったから、そういう芝居が生まれたなぁと思いますし。何て素晴らしい娘なんだろうと感動しました」と感謝した。

演じた夏希については「特に奇をてらったお芝居をしたくないなと思っていて。元々、凶悪な人ではなくて、2人の子どもを1人で抱えながら一生懸命育てている、ユーモアを抱えた関西の温かいお母さん。自分自身、母親でも関西人でもあるので、ナチュラルさを投影したかった」と評した。そして「誰かを困らせたいじゃなくて、大事な家族と、ずっと生きていきたい一心で犯罪に手を染めている。家族に対する真っすぐな愛情、ピュアな気持ちを大事に演じようと思った。自分は売人なんだと思わず、真っすぐにやりたいと思った」と、役作りについて語った。

夏希と出会って友情を深め、ボディーガードを買って出てタッグを組み、家族になっていく総合格闘家の芳井多摩恵を演じた森田望智(29)は、2人の登場に「倒れそうになった」と泣きそうになった。多摩恵に思いを寄せる幼なじみの池田海を演じたSnow Man佐久間大介(33)も渡瀬と加藤にメロメロで「かわいい、かわいい」と連呼した。夏希と取引する街の麻薬密売の元締めサトウ役で俳優デビューを果たした結成20周年を迎えたバンド「SUPER BEAVER」のボーカル渋谷龍太(38)も登壇した。

◆「ナイトフラワー」 借金取りに追われ、2人の子供を抱えて東京へ逃げてきた永島夏希(北川景子)は、昼も夜も必死に働きながらも、明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。ある日、夜の街で偶然、ドラッグの密売現場に遭遇し、生きるため、子供たちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。そんな夏希の前に心に深い孤独を抱える格闘家・芳井多摩恵(森田望智)が現れる。ボディーガード役を買って出た多摩恵とタッグを組んだ夏希は、さらに危険な取引に手を伸ばしていく。ところが、ある女子大生の死をきっかけに、2人の運命は想定外の方へと動き出す。