米映画芸術科学アカデミーは22日、第98回アカデミー賞のノミネーションを発表し、「罪人たち」が歴代最多となる16部門で候補入りした。これまでの最多タイ・ノミネーション記録は、俳優レオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」(1998年)や「ラ・ラ・ランド」(2016年)、「イヴの総て」(1950年)の14部門で、100年近い歴史の中でその記録を塗り替える快挙となった。

マイケル・B・ジョーダン主演の「罪人たち」は、1930年代の米南部ミシシッピ州の田舎町を舞台に一獲千金を夢見てダンスホールを開いた双子の兄弟が吸血鬼との戦いに巻き込まれるサバイバルホラーで、作品賞やライアン・クーグラー監督の監督賞、ジョーダンの主演男優賞を含め、ほぼすべての主要部門で候補入りした。

一方、最有力候補の1つとされるディカプリオ主演でポール・トーマス・アンダーソン監督がメガホンを取った「ワン・バトル・アフター・アナザー」は、作品賞や監督賞、主演男優賞、ショーン・ペンとべネチオ・デル・トロの助演男優賞Wノミネートなど13部門に名を連ねている。

作品賞候補10作品には、ブラッド・ピット主演の「F1/エフワン」が選ばれたほか、ブラジル映画「シークレット・エージェント」とノルウェー映画「センチメンタル・バリュー」の非英語作品が名を連ねる快挙となった。一方で、大ヒット公開中の「アバター」最新作「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は技術部門でのノミネーションのみにとどまり、前作が昨年作品賞を含む10部門にノミネートされた「ウィキッド 永遠の約束」はノミネートゼロという結果に終わった。

日本からは、「国宝」がメイクアップ&ヘアスタイリング賞に選出されたものの、期待された国際長編映画賞では候補入りを逃した。また、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」も長編アニメーション賞のノミネートを逃した。

授賞式はハリウッドのドルビー劇場で現地時間3月15日に開催される。(千歳香奈子)