1日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた「アニソン デイズ フェスティバル 2026」を取材した。歌手森口博子(57)が歌う「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」の生歌を35年ぶりに聴いた。
正確には34年2カ月ぶりだ。前回、聴いたのは同所から道1本隔てたところにあるNHKホール。森口が初出場した1991年(平3)の大みそか、NHK「紅白歌合戦」の本番だ。
テレビ朝日系「パオパオチャンネル」、フジテレビ系「クイズ!年の差なんて」、「笑っていいとも!」「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」でバラドルとして売れっ子になり、前年90年は紅組の応援リーダーとして出演。その森口が、初めて“本業の歌手”として暮れの大舞台に立った時だ。
当時の「紅白歌合戦」は現在のようにさみだれ式に出場歌手を発表するのではなく、全出場歌手を一斉に発表。そのうち初出場の歌手が、NHKであったり、仕事先であったりで会見する方式だった。デビュー7年目だった森口は、仕事先のまだ河田町にあったフジテレビで会見。「とってもうれしいです。紅白は小さい時からの夢でした、感激しています。大みそかは一生懸命に歌います」と話していた。
楽曲は当然のごとく、この年の2月に発売されて30万枚近いヒットになっていた「ETERNAL WIND」。リハーサルは12月29、30日。本番が31日だ。
リハーサル初日に先輩から命じられたのは、森口をNHK1階にある食堂、“1食”に連れて行くこと。そこで、ライバル社のそっくりさんの女性記者と対面させることだった。
この年は、翌年4月から森口、森脇健児とフジテレビ「夢がMORI MORI」をスタートさせるSMAPも初出場。同じく初出場のとんねるずが、石橋貴明が白、木梨憲武が紅のパンツ一丁にボディーペインティングで登場して「情けねぇ」を熱唱。エンディングで背中を向けると「受信料を」「払おう」と書いてあって大爆笑をとった。
そんな、はるか昔にNHKホールの「紅白歌合戦」で見て以来の森口の生「ETERNAL WIND」。57歳になった森口は、歌手として歌い続けていられることの喜びに満ちていた。その笑顔に元気をもらった。【小谷野俊哉】



