お笑いコンビ例えば炎(タキノルイ=30、田上=30)が20日、大阪市のNHK大阪放送局で行われた「第55回NHK上方漫才コンテスト」決勝で優勝した。

本戦1回戦Bブロックでは、「上京にあこがれる」ネタを披露し、審査員7人中6票を獲得。文句なしで突破すると、Aブロックを突破した豪快キャプテンとの決勝戦では、「医者」のネタで7人中5人から支持され、25年今宮子供えびすマンザイ新人コンクール福笑い大賞に続いての賞レース獲得となった。

タキノが「めちゃくちゃうれしいし、びっくりしてます。運が良かった。出順もそうですし、楽屋もいつもの漫劇(よしもと漫才劇場)メンバー。リラックスしてできました」と喜べば、3歳時に「お母さんと一緒」に参加したとき以来のNHK大阪放送局となった田上も「あの日はみんなが優勝みたいな感じでしたけど、今日は唯一の優勝なのでうれしい」と目尻を下げた。

田上は妹が同局の「ほっと関西」を担当する嶋田ココアナウンサーと友人。「家にも遊びに来てた。優勝したら会えると言われた。家族でファンなのでやっと会える。手の届きそうなところにいる」とニヤリ。タキノから「ストーカーやん」とツッコまれた。

一方、タキノもなにわ男子の藤原丈一郎と高校が同じ。「丈はえぐいくらい一人で売れたわけじゃないですか。だから、僕はM-1の決勝に行くくらいまでは、丈との関係はあまり言わないようにしようと思ってます」と詳細についての言及は避けながらも、「アイドルと芸人の同じくらいの売れが分からないですけど、丈とはいつか共演してから」と、さらに大きな目標にロックオン。

M-1は2年連続で準決勝の壁に阻まれているだけに「準決勝に行かせてもらってお笑い人生も変わった。M-1グランプリで決勝、もちろん優勝を目指していますけど、そこに行けたら熱い」と話すと、田上は「なんかタキノがそう言ってるんで。僕はあまり分かってないですけど。まぁ、でも、関西で何か優勝したかったので、それがNHKでうれしい」と喜んでいた。

数ある演芸コンテストの中でも長い歴史を誇り、上方演芸界においても若手の登竜門として位置付けられている賞レース。古くはオール阪神・巨人やトミーズ、後にM-1グランプリを制するますだおかだ、フットボールアワー、笑い飯などを輩出した。昨年はフースーヤが優勝し、年末のM-1グランプリ2025王者たくろうが準優勝だった。

関西を拠点に活躍する結成10年以内の若手が対象で、今年は122組が出場。豪快キャプテン、侍スライス、シカノシンプ、ジョックロック、例えば炎、タレンチ、もも、ライムギの8組がファイナリストに名前を連ねていた。