俳優石原良純(64)は23日、月曜コメンテーターを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。トータル的に成功と評されている高市早苗首相とトランプ米大統領の日米首脳会談をめぐり、かつて日米貿易摩擦が起きた際に話題になった父・石原慎太郎さんの主張を引き合いに、日米外交の現実について私見を口にした。

この日の放送では、日米首脳会談の「舞台裏」をパネル企画で特集。現地取材した同局政治部官邸キャップの千々岩森生記者もスタジオ出演し、会談の詳細な様子などについて伝えた。千々岩氏は、現在の日米関係について「日本は安倍さんのころからトランプ氏との付き合いが長く、総理が変わっても積み重ねはすごい。いろんな『虎の巻がある』」と指摘。「NOと言わないとか。NOと言うとガッと来るので、絶対言わないと。今回も、NOと言わないまま(ホルムズ海峡への自衛隊派遣について)NOと言った。非常に日本的なテクニックを使った」などと解説した。

これに対し、良純は「NOと言わずに、NOと言ったと。どっかの昔の政治家が『NOと言えない日本』と言っていたが、その人にしてみればどうお思いなのか分からないが、でも言えない。これが現実ですよ」と、言及した。良純の父、慎太郎さんは、日米貿易摩擦のさなかの1989年、ソニーの盛田昭夫会長(当時)との共著で「NOと言える日本」を発表し、大きな話題になった。

良純はまた、「一方で、(会談翌日に)対米投資の起工式のニュースも流れていた。あれが今、ぼくらの現実ですよね。トランプ氏にとってはいいニュースが少ない中で、日本が今度もやってくれると。ディールだと。その中で、アメリカが豊かになるということが出てきたんだろうし、これが日本の現実」と繰り返し、トランプ関税の日米交渉で合意された日本の対米投資策第1弾として、20日に米オハイオ州で行われたガス火力発電所建設の起工式に触れた。

良純は「今回は(トランプ氏に)手を突きつけられなかったかもしれないが、手を下ろすということは次、思い切り殴れるんだよね。本当にポケットに手を突っ込んだのか、次に何かが飛んで来るのか。トランプ大統領に関しては、読めないよね」と述べ、今は友好ムードであってもトランプ氏の機嫌次第で日米関係はいつでも変わり得るとして、懸念を示した。