岸井ゆきの(34)が31日、東京・新宿バルト9で行われた主演の日本・台湾合作映画「シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE」(真壁幸紀監督、6月26日公開)の、アジア初上映となるプレミア上映会に、ダブル主演の台湾の俳優ツェン・ジンホア(28)と登壇した。日本語での芝居に初挑戦したツェンは、日本語の勉強と役作りを撮影の2カ月前から取り組み、台湾で1カ月にわたって行った撮影中も練習を続けたと明かした。その過程で、平仮名の書き取りも習得し「50音は大丈夫です!」と胸を張った。
「SINSIN AND THE MOUSE」は、、吉本ばなな氏の短編小説集「ミトンとふびん」(新潮社刊)に収められた同名の1編を映画化。最愛の母を失った、ちづみが旅先の台北でシンシンという男性に出会い、喪失感の中で再生していく姿を描いた物語。シンシンを演じたツェンは、出演映画が連続で興行収入1億台湾ドルを突破したため「億万の幸運星(スター)」の異名を持つ。25年に公開された映画「我家的事(原題)」で、第62回金馬奨で最優秀助演男優賞を受賞した今、最も注目すべき次世代を担う台湾の若手俳優だ。
ツェンは、日本語の練習について聞かれ「50音から始めようと思ったら、間に合わないと、途中から台本の練習にフォーカスしました。発音を固め、ゆきのさんとお芝居し、交流しないといけないので、ちづみさんのせりふ、感情を覚えながらやりました。練習2カ月、撮影1カ月、練習しました」と振り返った。その上で「初めて日本語で芝居しましたが、監督が気にかけてくれた。日本語の練習をしていたら、監督が撮影を終えてから練習に付き合ってくれた」と、真壁幸紀監督に感謝した。
岸井は「作品の向き合いも誠実」と、ツェンを絶賛した上で「平仮名が、とてもきれい」と強調。「以前、書道のドラマで半年、練習したといい、中国語は漢字なのに、平仮名も日本人の誰よりも上手で驚きました」と手放しでたたえた。一方で、台湾での撮影中「知らない人のバイクに座るんですよ。文化的に衝撃で」と振り返った。ツェンは「監督が驚いていたのが印象的。台湾人にとって、よくやること…でも、あまりお勧めしません」と言い、笑った。



