坂口健太郎(34)主演の日仏共同製作の映画「私はあなたを知らない、」(中野量太監督、8月28日公開)に、堀田真由(28)人気子役の倉田瑛茉(6)滝藤賢一(49)原田美枝子(67)が出演することが29日、分かった。
堀田は、坂口が演じる天涯孤独の青年・西山夕平が職場で出会い、心を寄せるシングルマザー東浜紗月を演じる。「10年前、映画館で『湯を沸かすほどの熱い愛』を見た時から、中野量太監督の作品に出演することが1つの夢でした」と、中野量太監督(52)の16年の代表作を見た時から出演を熱望していたと明かした。そして「このたび、ご一緒させていただけたこと。そして、監督自身の手で大切にされてきた物語の一部になれたことは本当に幸せな経験でした。監督は、発する言葉1つ1つを心から湧き上がる感情まで丁寧に掬い上げてくださる方で、私にとって、演じることを改めて見直す大切なタイミングとなる作品になりました」と、俳優業の転機となる作品になったことを強調した。
インスタグラムのフォロワーが16万人超を誇る倉田は、早瀬憩(18)が演じる紗月の娘・朝子の幼少期を演じる。「難しかったシーンは、腕を振って上手に走らないといけないシーンです。私は『ペンギンさん走りだね』ってママによく言われるので、上手に走れるように、お休みの日はお姉ちゃんたちと公園で走る練習をしました」と役作りの一端を明かした。
滝藤は、中野監督の08年の短編映画「琥珀色のキラキラ」と13年の劇場長編デビュー作「チチを撮りに」にも出演しており、同作以来13年振り3本目のタッグとなる。劇中では、狂おしいまでに家族という幸せの形を追い求めた、その手で愛した紗月を殺した夕平の弁護を担当する弁護士・町村善一を演じる。事件当時の様子を朝子に伝える役目を果たす、重要な役どころだ。「あの頃と変わらず現場の中野さんは激熱でした(笑い)求めるハードルが非常に高く、明確で、妥協がない。何度も何度もトライさせていただき、坂口さん、早瀬さんはじめ、共演者、スタッフの皆さまに助けられながらシーンを経験していったように思います。台本を初めて読んだ時、これは難しい題材だなぁと感じましたが、中野監督らしいいとおしい作品になったと私は思います」と熱く語った。
原田は、紗月の母で娘の交際相手としての夕平をいぶかる道代を演じる。娘との不仲を修復できず突然、紹介された夕平にも不信感を抱いたまま事件が起き、残された孫の朝子を1人で育て、死を目前にした中、成長した記憶の中にない夕平の存在を伝える役どころだ。「娘を殺されて、孫の朝子を育てることになって、その苦労は、並大抵ではなかったでしょう。でも、お母さんが、この映画のラストシーンを見ることができたなら、それまで背負ってきた重荷を、そっと降ろすことができるでしょう。と、思いました」と語った。
4人のほか稲垣来泉(15)和田光沙(42)片山友希(29)畦田ひとみ(32)田牧そら(19)渡辺真起子(57)足立智充(46)黒田大輔(48)らが出演。
4人のコメント全文は、以下の通り。
▽堀田真由(東浜紗月役)10年前、映画館で「湯を沸かすほどの熱い愛」を観た時から、中野量太監督の作品に出演することが一つの夢でした。このたび、ご一緒させていただけたこと。そして、監督自身の手で大切にされてきた物語の一部になれたことは本当に幸せな経験でした。監督は、発する言葉1つ1つを心から湧き上がる感情まで丁寧にすくい上げてくださる方で、私にとって、演じることを改めて見直す大切なタイミングとなる作品になりました。撮影期間中は、紗月という人物を演じることに迷いもあり、分からなさを抱えていました。託していただいた彼女の人生をうまく表現したいという思いが強まるほど、複雑で苦しい気持ちになることもありました。しかし、それは一人で乗り越えるものではなく、話し合いを重ねながら日々、監督への信頼を胸に歩む時間でもありました。完成した作品からは、初めて台本を読んだ時の感覚とは全く違う感情が湧き上がり、登場人物全ての気持ちがゆっくりと理解できるように感じられました。人生のはかなさに触れつつ、それでも光に手を伸ばす強さを持つ温かな愛を、私自身も受け取ることができました。決して人ごとではなく、他の誰かの人生と静かに響き合う瞬間が、観てくださる方にも届きますように。
▽倉田瑛茉(東浜朝子(幼少期)役)東浜朝子役の倉田瑛茉です。早瀬憩さんが演じる朝子の幼少期を演じました。はじめに監督さんから「朝子は元気な子だよ」と教えてもらったので、とにかく楽しくお芝居しようと思いました。難しかったシーンは、腕を振って上手に走らないといけないシーンです。私は『ペンギンさん走りだね』ってママによく言われるので、上手に走れるように、お休みの日はお姉ちゃんたちと公園で走る練習をしました。楽しかったシーンは、3人で川の字になって眠ったシーンです。カットがかかっている間、夕平役の坂口さんやお母さん役の堀田さんにたくさん遊んでもらったのがとても楽しくて、本番で寝ていなくちゃいけなかったのですが、思い出して思わずニヤニヤしてしまいました。監督さんにたくさん教えてもらっていろんな表情にも挑戦したので、ぜひそこにも注目して見てほしいです!
▽滝藤賢一(町村善一役)中野量太監督と初めて出会ったのは新藤兼人監督の戦争体験を語ったドキュメンタリー・ドラマ「陸に上った軍艦」(07年、山本保博監督)でした。サードの助監督をされていたと記憶しております。明るく穏やかな中野さんと現場でお話しするのはとても楽しかったです。あれから20年。ご自身の作品を丁寧に大切に紡いでいく中野さんのご活躍がうれしく、いつも新作を拝見する度に、またご一緒できたらいいなぁ、なんて勝手に片思いしておりました。『琥珀色のキラキラ』『チチを撮りに』以来13年振り、3本目になります。あの頃と変わらず現場の中野さんは激熱でした(笑)求めるハードルが非常に高く、明確で、妥協がない。何度も何度もトライさせていただき、坂口さん、早瀬さんはじめ、共演者、スタッフの皆さまに助けられながらシーンを経験していったように思います。台本を初めて読んだ時、これは難しい題材だなぁと感じましたが、中野監督らしいいとおしい作品になったと私は思います。是非多くの方に見ていただけたらうれしいです。
▽原田美枝子(東浜道代役)紗月のお母さんを演じました。ちゃんと自立させようと、厳しく娘を育てたけれど、親子の関係はあまり良くなかったようです。その娘を殺されて、孫の朝子を育てることになって、その苦労は、並大抵ではなかったでしょう。みんな愛情は深かったのに、伝えるのが不器用なひとたち。でも、お母さんが、この映画のラストシーンを見ることができたなら、それまで背負ってきた重荷を、そっと降ろすことができるでしょう。と、思いました。
◆「私はあなたを知らない、」28歳の西山夕平(坂口健太郎)は天涯孤独の身。粛々と働き、自分の中で決められたルーティンで生活をし、たった1人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた。職場にやってきた新しいパート職員・紗月と出会うまでは。彼女と出会い、生きる喜びを得て夕平の毎日は輝いていった。そしてある日、紗月から5歳の娘・朝子を紹介される。彼女は実はシングルマザーだった。紗月と朝子との生活が、これまで知らなかった“家族”という幸せの形を知り、夕平の心を開放していくが…。



