元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は28日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。27日に石川県、富山県にレベル5の大雨特別警報が出て大規模な浸水被害に見舞われたことを受け、昨年、自身の義理の親が住む自宅が浸水に見舞われたことに触れた。その上で、避難を促すような大雨が降った場合の警報の精度向上や、避難の仕方について真剣な様子で訴える場面があった。
一茂は昨年8月の同番組で、当時大雨特別警報が発令されていた鹿児島県霧島市にある妻の実家1階で浸水が発生し、「1階が浸水しちゃっていて、冷蔵庫が浮いている状態。2階建てなんですけど、階段の半分のところくらいまで浸水しており、かなりの水位だなという感じ。移動はもうできない」と不安そうに語り、義理の親は2階に垂直避難したと明かしていた。
今回の石川、富山両県の大雨でも、番組では被害状況を現地からのリポートをまじえて伝えた上で、パネル企画コーナーでは、線状降水帯の予測精度をどう上げるかというテーマについて特集。一茂はコメントを求められた際、まず昨年の妻の実家の浸水被害に触れ「結果として、うちの実家が、どれくらいなんだろう、1階の天井よりもうちょっと上くらいの浸水被害というものがあったんですけど」と明かし、「その時、母が1階で寝ていました。ベッドだったんですけど、ちょうど夜中にたまたまトイレで起きようとした時に、右手を横の方に出したらピチャッと音がしたらしいんです。なんでこんなところでこんな音がして、水なんだろうと思ったら、もう辺り一面が水で」と述べ、「もしトイレで起きていなかったらと考えると怖いんですけど」と、義理の母が危機的な状況に直面していたことを述べた。
その際、義理の母は「なんとか立ち上がって2階まで行けた。命からがらということだったと思うんですけれど」とした上で、「当時は深夜の2時くらいに緊急避難の警報みたいなものが出たんですが、ここが難しい。2時に出ても、もう(家の外は)土砂降りなんです。しかも浸水がひざ上どころではないんです。うちは、1階部分でも盛り土みたいなものがしてあるんですが、外に出たら(水位は)腰上かそれ以上かな。近くに河川があり、氾濫(はんらん)してそうなった」とした上で、「どうやって今後、逃げたらいいのか。霧島は台風の被害は昔からあるところなんだけど、(この時は)歴史的にないくらいの大洪水が起きた。今後こうなった時にどうするという話をするわけですが、結論は出ないんです」とも言及した。
「予測という部分で、たとえば夜中に豪雨になったが、夕方はそうでもなかった。そのときに緊急避難を呼び掛けられても、だれが避難所に行くんだろうと。自分も含めて、行く気にはならないと。で、午前2時になって警報を出されても、遅いと」と、浸水被害にあった当事者の思いを伝えた上で、「このタイミングというのは、本当に気象庁の方たち、ご苦労だと、大変だと思います。ただ自分の中で判断だけというのも難しいですし…」と言及。
その上で「私、ひとつだけ言いたいのは、地震も土砂災害や浸水被害もそうだけど、もし(自宅に)2階がある方は、2階に寝ておくべきです。絶対に」と語気を強め、「もし、何かやばいなというようなときがあるなら、2階ある方は絶対に2階に行ってください」と視聴者に呼び掛けた。
これに対し、解説役で出演した清水慎吾・防災科学技術研究所上席研究員は「最後のオプションという形で、垂直避難という方法がある。最後のオプションが垂直避難しかないということを防ぐためにも、日中早めの避難ができる場合、雨は降っていないんですが、そういう状況でどう信頼度を持って逃げられるか、ここが一つの大きな課題」と応じた。



