演歌歌手の松原のぶえ(本名廣原伸恵=ひろはら・のぶえ)さんが13日、都内の病院で亡くなったことが14日、分かった。65歳だった。所属レコード会社が発表した。日本歌謡界は昭和・平成・令和と3つの時代を駆け抜けた歌い手を、また1人失った。
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デビュー45周年の昨年、自ら作詞した「龍となり」という作品を発表した。
「夢を抱いて 突き進む 茨(いばら)の道も 一歩から…龍となり 駆け上がれ」
周年の節目に、歌手になることを決意した初心を歌にした。「私の原点です」と話した。
デビューからしばらくは順風だった。40歳を境に離婚、腎不全による人工透析と苦しい時期が続いた。
人工透析は2日に1回、4時間以上を要した。地方公演でも病院を探して、透析を受けステージに立った。
透析を受けると仕事に影響すると、投薬だけで治療していた時期もあった。
そのころ、セットの階段などに座って歌うことがあった。つらさを緩和するための演出だった。
それでも歌の道を突き進んできた。日本歌手協会の理事として、低迷演歌の活路を見いだすために、自分が講師となる歌謡教室も開催した。
最後のステージとなったのは今月10日の長崎市民会館でのイベント。そこで披露した1曲が「龍となり」だった。
「後悔するな 龍となり 駆け上がれ」
松原さんが残したメッセージである。【笹森文彦】



