8月23日に開かれたイージス艦衝突事故の初公判で、海上自衛隊員2被告の弁護側が放送局に無断でニュース映像を証拠提出し、横浜地裁が採用したことについて、日本テレビなど3放送局が弁護側と地裁に抗議文などを提出していたことが27日、分かった。

 日テレとTBSは8月30日付で、映像の無断使用を遺憾とする抗議文を郵送などで提出。NHKは9月3日付の申し入れ書で、地裁には映像を証拠としないこと、弁護側には今後映像を無断で証拠提出しないことを求めた。

 日テレの細川知正社長は27日の定例会見で「報道用に撮ったものが無断使用されると、取材先との信頼関係などに影響を与える」と述べた。

 横浜地裁は「コメントは差し控えたい」としている。

 [2010年9月28日10時40分]ソーシャルブックマーク