自宅に届いた脅迫状の差出人がコメディNO・1の前田五郎(67)だった可能性が浮上した漫才師中田カウス(59)が26日、大阪・千日前の吉本興業で会見し、差出人に対し「バ~カ」と切り捨てた。綿密な計画性をうかがわせる金属バット襲撃事件とは対照的に、特徴ある筆跡で書かれた脅迫状について、その稚拙さを指摘した。「脅迫状と筆跡が似ている」として前田が休養する事態となっているが、最初に指摘したのはカウスの妻だったこともわかった。

 芸人仲間の“犯行”か?

 と騒動が大きくなる中、カウスはなんばグランド花月(NGK)の出番の合間に会見した。カウスによると、脅迫状が自宅に届いた翌日(4月4日)、文字を見たカウスの妻が「ひょっとしたら前田五郎さんやない?」と指摘。前田からの年賀状が数年前まで送られていたため、特徴ある筆跡が妻の目に留まった。カウスは「(差出人が前田だと)決まったわけやない」と断った上で「僕は『誰が書いた』と言える立場にない。それは警察が調べていくことです」と語った。

 一方で金属バット襲撃事件(1月9日)、NGKへの脅迫電話(同10日)と、脅迫状との関連については「別の犯人やと思う」ときっぱり。「計画的な襲撃に対し、脅迫状を直筆で書いてくるバ~カ」と、笑って理由を示した。

 不仲説もある前田との関係については「仲は悪くない。もめ事も一切ありません。もめ事を起こすほどの付き合いがないんです。ですから仲が良くも、悪くもない」「前田さんから来た年賀状の内容を読むと、返す気になれなかった」とも話した。

 最も強調したのは、脅迫状に目を奪われないで、襲撃事件やNGKへの脅迫電話を忘れてほしくないという点だった。「今回の脅迫状のことで盛り上がって、それで終わりなんてことになったらたまらない」と語気を強めた。

 この会見に先立ち、カウスや前田の所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーは、前田に対する筆跡鑑定・社内調査を行った事実を認めた。同社によると、脅迫状と前田の筆跡がよく似ていると社内でも騒ぎになり、今月15日に社員が面談。前田は困惑しながらも「自分は脅迫文など書いていない」と否定したという。このときに行った筆跡鑑定が専門家の意見書にまとめられ、そのまま大阪府警南署に提出された。

 [2009年5月27日8時32分

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