女優有馬稲子(78)が日本経済新聞朝刊に連載中の「私の履歴書」で50年以上前の市川崑監督との不倫を告白し反響を呼んでいる。有馬本人が書き、連載は1日付から始まったが、12回目から4回にわたり20歳代での不倫を告白した。

 映画「華々しき一族」出演時の監督について「21歳の私の心は騒いだ」と書いたが、市川監督であることは明らかで、出会いから1年後に「妻とうまくいっていなくて別居している。きちんとしたら君と結婚したい」と求婚されたという。不倫は7年におよび、61年に有馬と中村錦之助の結婚が決まった時は入院中の有馬を訪れ、結婚をやめるよう説得。その最中に錦之助が来ると、レインコートをかぶって病室の隅に隠れたという。

 監督は62年に赤ちゃんを取り巻く大人の大騒ぎを描いた映画を撮ったが、そのポスターを見た有馬は「かつて間違いなく私の体の中にいて、ついに愛情に祝福されることのなかった子どものことを思い出して涙が止まらなくなった」と堕胎の事実も明かした。有馬は95年に自伝「バラと痛恨の日々」で監督との不倫を暴露したが、再び書いたことについて22日発売の週刊新潮に「その勝手さが今もって許せないのです」とコメントしている。

 [2010年4月22日13時19分

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