大みそかのNHK第62回紅白歌合戦(午後7時15分開始)の出場歌手紅白計55組が11月30日、東京・渋谷の同局で発表された。初出場は7組で、人気子役の芦田愛菜(7)と鈴木福(7)がそろって史上最年少記録を更新した。

 会見に出席した初出場6組の中で、芦田と鈴木は前列中央を小さな体で陣取った。芦田は「お昼に(出場を)聞きました」と笑顔を見せると、鈴木も「僕もお昼ごろに聞きました~」と、息ピッタリなところを見せた。

 2人は今年、フジテレビ系連続ドラマ「マルモのおきて」に出演。ユニット「薫と友樹、たまにムック。」として、同ドラマの主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を担当。ユニットとしてのヒットだったが、それぞれ紅組、白組からの出場になる。

 NHK側は紅白分かれての出場について「1人1人をタレントとして大事に扱いたい」と説明。「マル・マル-」を歌うことを暗に認めた上で「勝負に関係ない出方で、とお願いしました」。

 これまでの最年少記録は、08年に初出場した大橋のぞみ(12)の当時9歳。09年に企画コーナー「こども紅白」に加藤清史郎が8歳で出演したが、2人は出場者としてそろって史上最年少出場記録を更新する。

 今年は例年より15分早い午後7時15分にスタート。人気の芦田、鈴木コンビで高視聴率を狙うとみられ、労働基準法で出演可能な午後8時までの45分間、2人は何度も登場することになりそうだ。

 中でも、芦田がKARAのファンを公言するだけに、紅白ならではの豪華共演が実現する可能性もある。芦田は「一緒に踊れたらうれしいです。すごく大好きなので」と隣のKARAメンバーに熱視線を送る場面も。ギュリ(23)も「私たちも愛菜ちゃんと一緒にコラボできればうれしいです」と乗り気だった。

 鈴木は連続ドラマの撮影休日を利用して会見に出席。芦田は都内で行われた米映画「リアル・スティール」(ショーン・レヴィ監督、9日公開)の会見に出席後、NHKに駆けつけるなど、それぞれ相変わらずの売れっ子ぶり。芦田は「来年も紅白頑張ります!」と早速連続出場へ意欲を見せた。