タレントJOY(26)の姉でモデルのSophia(28)を脅したとして、警視庁田無署は29日までに、脅迫容疑でタレント瓜田純士容疑者(32)を逮捕した。同容疑者は2月1日早朝、都内の自宅でSophiaに「芸能界から消えろ。弟がどうなっても知らない」などと脅迫した疑い。格闘技大会出場や俳優、作家など幅広く活動。“アウトローのカリスマ”とも呼ばれていた。最近Sophiaを歌手デビューさせようと考え、Sophiaの所属事務所に断られたことに腹を立てたという。

 田無署によると、瓜田容疑者は昨年末からSophiaと交際していた。一緒にバンドを組み、1月にはSophiaをボーカルにしてレコーディング。CDデビューを視野に入れていた。同31日夜にバンドメンバーの打ち上げに参加した後、Sophiaと一緒に東京・新宿区内の自宅に滞在。翌2月1日午前6時ごろ、「芸能界から消えろ。家族や事務所ごとつぶしてやる。弟(JOY)がどうなっても知らない」などとSophiaを脅したという。取り調べに対して「酒に酔っていて覚えていない」と容疑を否認している。

 その後も電話でSophiaへの脅迫行為を続けたため、身の危険を感じたSophiaが今月2日、刑事の知人がいる同署に被害届を提出。同署が裏付けを進め、27日午前に同容疑者を自宅で逮捕した。広報担当は「容疑者はバンドで楽器を担当せず、スタジオの予約とか、プロデューサーみたいなことをしていたようです」と話した。Sophiaの所属事務所からバンドのCDデビューを断られ、レコーディングなどの諸経費を回収できなくなり、2月1日早朝に激怒。脅迫に及んだとみられる。

 JOYも所属するSophiaの所属事務所関係者は「今年初めにバンド活動など、モデル以外の活動はダメと本人に伝えていた。レコーディングには参加していないはず。容疑者とも交際していない」と話した。今回は被害者でもあり、コメントを出す予定はないという。

 瓜田容疑者の逮捕は今回で13回目。最近15年間で傷害や覚せい剤の使用、所持などの罪を繰り返している。2月2日付の自身のブログでは「大きな話を何度も後一歩のところで逃れて(逃して)きただけに、もう慣れっこだな。この手のトラブルは」とCDデビューの頓挫を示唆していた。

 ◆Sophia(ソフィア)本名・ソフィア・グリーンウッド。1983年(昭58)11月7日、群馬県高崎市生まれ。父が英国人、母が日本人。16歳の時に渋谷でスカウトされ、雑誌「Cawaii!」でモデルデビュー。精神的なストレスなどからアルコール依存症に陥って2年間、引きこもりに。塗り絵による心理療法を経て、10年に4年ぶりの芸能界復帰を果たした。今年2月放送のフジテレビ系「歌うま女王は誰だ!?」で準優勝。168センチ、B86-W60-H85センチ。