「ネガティブすぎるイケメンモデル」として注目される栗原類(17)が10日、初フォトブック「ネガティブですが、なにか?」発売記念イベントを都内で開いた。初めてのサイン会も実施したが、取材陣には「僕のことはどうでもいい」などと、後ろ向きな発言を連発。異色のキャラクターが人気を呼び、バラエティー番組で引っ張りだこの毎日が続いている。フォトブックは、来年には表舞台から消えそうなため、緊急出版したという。

 おめでたい場にもかかわらず、栗原は終始、物憂げな表情だった。取材陣から「おめでとうございます」と祝福された。すると「祝福される資格はないです」とうつむいた。どんな人に読んでほしいか聞かれると「僕のことはどうでもいいので、出版社の人のために買っていただければ幸いです」と真顔で答えた。

 今年春ごろから「ネガティブすぎるイケメンモデル」としてテレビなどで取り上げられ始めた。美形のルックスと対照的に、否定的なコメントを暗い雰囲気で話す異色キャラクターが受けてブレークした。

 最近はテレビで見ない日はない。タレントとして多忙は喜ぶべきことだが、「来年には消えそうなので」と今の人気を否定的にとらえている。今回のフォトブックも「消える前に」ということで緊急出版が決まったという。イベント直前、初サイン会実施について聞かれると、「サイン会はまだやってませんので。(サイン会の)後で(感想を)連絡させていただければ幸いです」とポツリ。

 クリスマスの予定を聞かれると「彼女はできません」とまたまたネガティブ発言。「クリスマス映画を見ながら1人で過ごしたいと思います」と淡々と答えた。「栗原類サイン会」の看板がアクシデントでずれ落ちた時だけ、少しだけうれしそうな表情を見せた。

 先月放送した日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」で女優谷村美月に連絡先を渡すなどした。「恋愛に発展するか分かりません。僕なんかが恋人だったら、失礼だと思う」とローテンションで話した。

 ネガティブの原点も語った。09年に仕事を本格的に始めたころ母親から「仕事関係者に失礼のないようにと教えられ、ひねくれるようになった」と明かした。ちなみにフォトブックの中で現在の心境を「どうして僕なんでしょう…?

 どうぞ放っておいてください」と話している。【広部玄】

 ◆栗原類(くりはら・るい)1994年(平6)12月6日、東京都生まれ。父が英国人で母が日本人。幼少期よりモデルの仕事を始め、中学2年生のころからファッション誌「メンズノンノ」などを中心に活動。現在のレギュラーはフジテレビ系「笑っていいとも!」など。高校3年生。177センチ。血液型O。