14日に死去した俳優三国連太郎さん(享年90)の密葬が16日、静岡県沼津市にある自宅でしめやかに営まれた。関係者によると、晩年を過ごした同宅で送られることを三国さんが希望していたという。

 自宅は、周囲を林に囲まれ、駿河湾の海が見える閑静な高台にある。夕暮れ時に、読経の声が静かに響いた。遺体は白い花に囲まれ、笑顔の遺影が飾られた。三国さんが「誰にも知らせるな」と望んでいた通り、親族や一部の関係者のみ約30人が参列。安置されている名優の遺体の前で悲しみにくれた。妻の友子さんは気丈に振る舞っていたという。

 喪主は長男の俳優佐藤浩市(52)。所属事務所の関係者によるとこの日、神奈川県内で行われた日本テレビ系主演ドラマ「怪物」(今夏放送)のロケ収録に参加後、深夜に駆けつけた。戒名は、三国さんが生前に「いらない」と話していたが、今後、妻友子さんと佐藤らが話し合ってどうするか決めるという。

 著名人の弔問者は、佐藤と親交深い阪本順治監督や女優大楠道代ら。吉永小百合や松坂慶子、美輪明宏、浅田美代子、佐藤オリエ、藤井フミヤからは供花が届けられた。

 三国さんは十数年前から沼津に住むようになった。思春期に家出して訪れたのも沼津だった。妻の父親の別荘を買い取り、東京と行き来する生活を送っていたが、やがて「富士山を毎日見られる最高の地」などと言って沼津を拠点にするようになり、競歩や庭いじりなどをしてリラックスする安住の地だった。

 後日、お別れの会が行われる予定。