<NHK紅白歌合戦リハーサル>◇29日◇NHKホール

 目玉企画、連続テレビ小説「あまちゃん」特別編の中でも、最も注目されていた挿入歌「潮騒のメモリー」は、「潮騒のメモリーズ」(能年玲奈=20&橋本愛=17)→小泉今日子(47)→薬師丸ひろ子(49)のリレーで披露されることが、分かった。

 「あまちゃん」最終話(9月28日放送)の感動シーンが、生歌で帰ってくる。最初に歌い出すのは、天野アキ(能年)と足立ユイの親友アイドルデュオ、潮騒のメモリーズ。続いて、アキの母親天野春子(小泉)がソロで歌う。ラストは、音痴で歌えなかったはずが、ドラマ最終週に着物姿で仰天の美声を披露した鈴鹿ひろ美(薬師丸)。ドラマ最終話のラストシーンそのままの豪華リレーだ。

 「あまちゃん」コーナーは、今年の紅白の最大の目玉として、午後9時台後半から10時台にかけての視聴率を稼げる勝負どころの時間帯に据えられた。ドラマと同じく宮藤官九郎(43)が脚本を書き下ろし、主要キャストが総出演。芝居や歌唱ショーを披露する。アキが、所属していたアイドルグループGMTや、そのGMTの歌唱吹き替え担当の実在アイドルグループ、ベイビーレイズらと、挿入歌「暦の上ではディセンバー」を歌うことも、発表されていた。

 ただ、物語の柱だった「潮騒のメモリー」については、NHKは依然としてノーコメント。しかし、日刊スポーツの独自取材で、ついに全容が明らかになった。コーナーの冒頭では、ブラスバンドがドラマのオープニングテーマを演奏し、「潮騒のメモリー」はフィナーレに歌われる。ドラマ同様に、祖母天野夏(宮本信子)や大向大吉駅長(杉本哲太)ら、脇役陣が4人を見守る。能年が紅白PR大使、宮本が審査員、小泉は25年ぶりに紅白のステージで歌声を披露。これまで、「テレビの生放送には決して出演しない」といわれていた薬師丸が、生歌に挑戦と、まさしく“あまちゃん尽くし”だ。

 やはり、13年はTBS系「半沢直樹」と「あまちゃん」の年。大みそかの土壇場で、「半沢直樹」の持つ年間最高視聴率42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超えるため、「あまちゃん」が万全の態勢を整えてきた。