パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉を仲介するエジプトの政府系メディアは29日、イスラム組織ハマスがイスラエルの譲歩案に書面で返答する意向を示したと報じた。29日にカイロ入りしたハマスの代表団は同日中にカイロを離れた。返答を携えて再び戻って来るという。

イスラエルは人質解放後に恒久停戦を議論する用意があるとの譲歩案を示したとされ、ハマスの対応が焦点。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ハマスが第1段階で解放する人質を従来の40人から33人に減らす案も検討されている。

バイデン米大統領は29日、エジプトのシシ大統領、カタールのタミム首長と相次ぎ電話会談した。ブリンケン米国務長官もサウジアラビアでサウジやエジプト、カタールの外相と会談し、合意成立に向けた外交攻勢を活発化させた。イスラエルメディアによると、ブリンケン氏は30日夜にイスラエル入りする。

イスラエル軍は29日、ガザ最南部ラファなどを空爆し、ロイター通信によると少なくとも40人が死亡した。(共同)